第2話
夢がない。したいことがない。
自分に自信がない。
そんなの、どうしろと。
必死でもがいても、全然見つからない。
自信なんて戻って来ない。
必死に悩んで、見つからなくて苦しくて、…周りの子を妬ましく感じたこともある。
だけど、妬むことで、私はより一層、自分のことが嫌いになった。
「ああもう!最悪…っ」
何をしても、何度考えてもわからない。
人を妬みたくはない。嫌な人間になりたくはない。
…そこで、ピンと来た。
したいことがわからないなら、したくない事から探していけば良いんだ。
出来ることがわからないなら、出来ないことから出来るようになれば良いんだ。
少しだけ、自分がわかったような気がした。
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