魔法少女戦録 設定資料集

基本設定 武器・兵器編

〈魔法少女サイド〉

〔魔法少女（マガ・スペリオル・メイデン）システム〕 (略称 M・S・II)

世界創生（ロード・グラウバー）

―主運用形態：高速巡空艦形態

　飛行形態　：巡航形態（クルーズ・モード）（本体機械杖を跨ぎ高速巡航する形態）

　　　　　　　機動形態（サーフィング・モード）（本体機械杖でサーフィンする形の形態）

姫夜摩テセラの魔導機　

・魔量子型使い魔であるローディがコアとなり運用される魔法少女システム

テセラが持つ強大な魔法力を、彼女が展開する術式に合わせローディが魔量子相転移エネルギーへと変換・運用する

本来魔導技術における魔法力運用では扱えない対となる力、霊量子への変換機構を持つのが大きな特徴である

＊初期では運用形態が簡易装備であり、魔法力運用が覚束ないテセラに合わせた物だったが、戦闘に順応するにつれ本来の航空戦闘形態へと変化する

＊世界創生（ロード・グラウバー）〔クロノギア〕装填モード

・クロノギアに封印された悲劇の英雄の力を物質化し運用する形態

しかしこの運用方法は本来の方法よりリスクが極めて高く、多用は厳禁の一時凌ぎである

魔法少女システム通常形態では負荷が高すぎるため、戦乙女形態以上での運用となるがその形態でもハイリスクは消えない

実質【魔導装女神（マガ・デウス・フレイア）】に搭乗した時のみ、その力をリスク無く運用出来る

世界創生（ロード・グラウバー）＝戦乙女形態（ヴァルキュリア・モード）

―形態名称　：天楼の魔導王女（マガ・プリンセス）

・高速巡空艦形態の対空兵装及び大型の集束火線砲を初め、魔導式滞空(浮遊)砲台を装備した重装備

大型の背部スラスター二対と反物質化した光翼に、スカートを機械式にした様相の各部スラスターを持つ

基本形状はパワードスーツをベースに、身体上半身は部分的に半物質化膜状フィールドで防御され、両脚には大型スラスター形状の機械鎧を配する

通常の形態が軽巡洋艦とすれば、こちらは戦艦と重巡洋艦の間に位置する。

竜王牙爪（ブラディオン・クロウラー）―

―主運用形態：高速強襲龍騎兵

　　飛行形態：融合形態（シンクロウズ・モード）

　　　　　　　分離形態（ツインズ・アクター・モード）

レゾン・オルフェスの魔導機

・魔量子型使い魔であるブラックファイアがコアとなり、魔導式の軽装プロテクターと爪状魔力刃（マギウス・クロウラー）を武器とするレゾンの魔法少女システム

レゾンの攻撃手段が初期は突撃のみが中心であったため、主に強襲突撃に特化した大出力のスラスター機能と攻撃を兼用出来る二対二段で、四枚の爪の様なスラスターシステムを背後に装備する

服装を含めた配色は赤と橙を散りばめた黒を基調とし、同様の配色で羽の様に広がるマントも装着するが、マント部は量子が半物質化した素材であり形状が自在に変化する

劇中で戦術に乏しいレゾンが使うに至らなかったが、実装備として光学的または物理的な障壁としても使用出来る防具でもある

＊システムおよび使用者の未熟が原因で、使い魔との魔法力接続を解除すると弱体化が顕著となる

＊この時ブラックファイアは、マスターであるレゾンの本質的な魔法力に合わせた形態を取っていた事もあり、本来の力を半分も出せてなかったと推測される

後に続く物語ではその力の全貌が明らかとなる様だ

＊劇中では戦乙女形態の存在は確認されていない

銀の祈り（シルバー・プレイス）・光の裁き（エル・ジャッジ）―

—主運用形態：撃ち抜く断罪の天使（ガン・ジャッジ・エンジェル）

　　対魔形態：仮面の断罪天使

ヴァンゼッヒ・シュビラの霊導機

・アムリエルが通常対魔行動に移る際の魔法少女システム

【神の御剣（ジューダス・ブレイド）】内のシステム正式名称は【守護の銀十字（エル・デ・シルバー）】と呼称されている

こちらはシステム云々と言うより使用者の内面が関係し、現状あくまで主の力を代行しているだけの様な力の発現が目立つ

戦闘スタイルは遠距離では主の力をフル発動、【神槍ロンギヌス】を半物質化し、最大で千条を超える断罪の雷として放つ

中距離では主の祈りにより魔を祓う力を宿す、霊銃本体での銃撃乱舞

近距離ではゼロ距離の近接戦用に改良された霊銃本体を、舞う様に操り格闘する、いわゆる〈ガン=◯タ〉での戦闘が主となる

＊この際霊銃にコアが存在しておらず、アムリエル本人も魔法少女システムの本質的な所から離れた理解のまま使用していた

コアを持たず力の代行と言う形で運用される霊銃は、本来の意味での力を借りられていなかったと推測される

銀の祈り（シルバー・プレイス）・光の裁き（エル・ジャッジ）＝戦乙女形態（ヴァルキュリア・モード）

—形態名称　：万滅の断罪天使（カマエル・ジャッジ・ライトニング）

・羽状霊量子砲群（イスタール・ガン・フェザー）を中心とした武装に、翼状に展開されるショルダーガードとウエストガードでより天使——それも機械で構成された無慈悲なる裁きの天使の姿を取る

この際も主への祈りにより力を代行するに止まる

アメノムラクモ・アメノハバキリ―

—主運用形態：クサナギ・討滅の型 剣の纏い

　　　　　　：クサナギ・討滅の型"双" 双剣の纏い

クサナギ桜花の霊導機——アメノムラクモ

・クサナギ桜花が振るうクサナギ家の誇る伝説の宝刀

神世の時代、スサノオノミコトによる悪神ヤマタノオロチ討伐の折、その尾より出た剣を指す

クサナギ家の力の象徴であり【クサナギの剣】とも称されるが、劇中におけるクサナギの剣は宗家そのものを指している

桜花が通常振るうアメノムラクモは、叔父であるクサナギ炎羅が英国は円卓の騎士会（ナイツ・オブ・ラウンズ）が守護せしアリス代行【ブリュンヒルデ】よりの認可の元桜花へと届けられ、【魔法少女システム】の媒体となる

コアとなるのは、宗家が代々行う神霊の力降臨の際誤って降臨させてしまった神霊の本体【ヒノカグツチ】である

その儀は失敗したとされ、桜花も儀式の影響で下半身への電気的な神経信号途絶による車椅子生活を余儀なくされたが、【魔法少女システム】発動時は【ヒノカグツチ】の霊力操作により普通に両の足で立つ事が可能である

クサナギ桜花の霊導機——アメノハバキリ

・アメノムラクモと同様に神世より伝わる伝説の宝剣

こちらは悪神ヤマタノオロチを退治したとされる刀である

アメノハバキリは特にオロチの力を断つ際に力を発揮するため、劇中では最終防衛戦時のヤマタノオロチ戦でその威力を如何なく見せつけた

アメノムラクモ・アメノハバキリ——戦乙女形態（ヴァルキュリア・モード）

—形態名称　：焔の鬼若（ほむらのおにわこ）

・武者鎧を現代風にアレンジし量子的に半物質化させた風貌を持つ

さらには飛行形態である【焔の霊翼】を展開し空中戦もこなす事が可能

＊対オロチ用決戦奥義を放つためにはこの形態を取り、且つ双振りの霊導機を装備する必要がある

〔兵器・魔導兵器〕

疑似霊格機動兵装（デ・イスタール・モジュール）―ヤタガラス

―主運用形態：航空巡航形態

　　　　　　：人型近接戦闘形態

—主武装　　：短機関砲、半物質化量子振動ブレードほか

・三神守護宗家がＬ・Ａ・Ｔ（ロスト・エイジ・テクノロジー）の技術制限下での、有事対策として開発した空戦兵装モジュール

技術制限下において、全長が１０ｍを越えコアとなる動力部に霊的な機関を持ち得る機体製造は厳禁とされたため、１０ｍ以内で且つ擬似的な霊格機関を備えた防衛用の機体を開発した

この機体は大気圏内においての空戦を想定した機体であるが、サイズから来る性能の制限は否めない

その中にあって宗家の機体は高性能を有する

機体名称の由来は日本神話における導きの神であり、太陽の化身の別名を持つ三本脚の霊鳥である

疑似霊格機動兵装（デ・イスタール・モジュール）―タケミカヅチ

—主運用形態：人形近接戦闘形態

　　　　　　：高速・高機動戦闘車両形態

—主武装　　：重機関砲、半物質化量子振動ブレード〈刀形状〉ほか

・ヤタガラスと同じく三神守護宗家の技術制限化の防衛兵装

こちらは地上戦闘を主体で運用される

機体サイズも多分に漏れず１０m以内で収まり、都市防衛戦においても重宝される

際たる特徴は可変機構により高機動戦闘車両形態（ハイスピード・ヴィークル・モジュール）へ変形出来る点である

劇中東西が分断され数多のハイウェイで繋がる日本国において、その地形の恩恵を余すことなく受ける事が出来る

劇中では見られないが、兵装を換装する事で兵装の拡張も可能で、その中には災害救助に用いられる装備も含むなど多様性に富む

この機構をベースにした機体が、日本における防衛の要である民間協力防衛団体と自衛隊へ配され、汎用の戦闘用兵装としても運用される

機体名称の由来は日本神話における天津神の一人で、勝利を司る神である

日の都の暁（ライジング・サン）専用機体―

機動兵装（ムーバブル・モジュール）六式＝暁型＝

・宗家が擁する擬似霊格機動兵装をベースとし、国家防衛兵装として配備される可変機体

宗家の【ヤタガラス】と【タケミカヅチ】からの地形適応上の利点を抽出し、ローコストで汎用性の高い一般機体として建造された

純粋な性能においては、宗家の機体が制限解除の際——霊核を搭載できる仕様であるのに対し、こちらはあくまで純粋な霊格非搭載型機体となる

尚、六式=暁型は正式に政府によって日の都の暁（ライジング・サン）専用機として登録され、通常の汎用機体をオーバースペックと呼べる程にカスタマイズしている

防衛省よりの認可を受けて初めて使用出来る機体でもある

壱番機〔暁（アカツキ）〕

—主運用形態：人形近接戦闘形態

　　　　　　：航空巡航形態

—主武装　　：重機関砲、半物質化量子振動ブレード〈刀形状〉

・叶 奨炎（かのう しょうえん）の専用機体

通常装備される武装に加え、彼の専売特許でもある〔対人知性〕と高いＩＱによって生かされる司令塔としての装備が備えられる

広域量子通信式のレーダー衝角と前線での戦闘時あらゆる設備とリンクし、必要情報を常時最速で得る事が可能なハイパー・アクテビティ・ライブラリ機能を搭載する

弐番機〔響（ヒビキ）〕

—主運用形態：同上

—主武装　　：同上

・亜相 闘真（あそう とうま）の専用機体

通常装備される武装に加え、闘真の得物でもある半物質化アクスブレードを備えるポールウエポン〔レイ・ハルバード〕を愛用する

さらには教導官と言う立場も相まって、状況に応じた多種多様な武装を使いこなす機動兵装戦闘におけるスペシャリストでもある

＊劇中には確認されていないが、重武装形態〔ヘビーウエポン・システム〕も正式に登録されている

参番機〔雷（イカヅチ）〕

—主運用形態：同上

—主武装　　：同上

・亜相 沙織（あそう さおり）の専用機体

多分に漏れずこちらも専用装備を備える

中・遠距離からの砲撃支援機体と登録されるが、実際彼女が得意とする戦法は敵の懐を掠める様に強襲する一撃離脱であり、それに重点を置く装備を備える

その為、他機を遥かに上回る高機動スラスターを主・副にて装備——機体の名の通りイカヅチの如く敵対象を強襲する

が、本来そのイカヅチ——〈雷〉に込められた想いは人命救助である為、その高機動スラスターは人命救助の際にこそ発揮される

それに合わせ、救急救命装備を多数備えるのもこの機体の特徴である

四番機〔電（イナヅマ）〕

—主運用形態：同上

—主武装　　：同上

・狩見 音鳴（かりみ ななる）の専用機体

暁型機動兵装内では、旋回機動力が一番低く設定されており——それに変わり超遠距離の定位置に陣取り、超々射程ロングバレル・スナイパーランチャーを用い狙撃行動を主軸に戦闘を行う

沙織の〔雷〕同様に、人命救助に関する換装装備を多数登録しており災害救助の際に最も活躍する機体である

搭乗者の国家防衛に関わる職種がらも関係し、劇中では後方支援を主に担当する

零番機〔ヴェールヌイ〕

—主運用形態：同上

—主武装　　：同上

・皆樫 雪花（みなかし ゆっか）専用機体 ＊劇中未登場

この機体は通常有事戦闘に駆り出される事はないが、搭乗者が常に仕事をこなす場所である師導学園における非常事態の守りとして学園へ配備されている

備えられる兵装は標準通りだが、〔暁〕に見られるレーダー管制システム群と〔電〕に備わる救急救命装備を常備する、まさに非常事態に〈信頼に足る〉守りの要とされる

魔導超戦艦 大和―

—主運用形態：海上巡航形態 〔フレックスウイング収納時〕

　　　　　　：航空巡航形態 〔フレックスウイング展開時〕

—主武装　　：４６cm相当三連装三門 統一場粒子集束火線砲

　　　　　　 〔ゲイン及び粒子状態は調整式〕

　　　　　　：三連装二門 副砲、対空砲火群、広域〔ヤタ天鏡〕同調多重展開

　　　　　　　システム

—動力機関　：偏心回転式統一場粒子反応機関〔ロータリック・リアクター〕

　　　　　　　船体主機関×一機、フレックス・ウイング副機関×二機

・三神守護宗家が地球と魔界防衛における切り札として建造した、水面に沈みし旧日本における史上最強の超弩級戦艦

劇中に展開する古の技術への極めて重い制限を回避するため、現状地上に存在しない戦術武装を復元する形を取り——制限外にある魔導技術併用によるハイブリッド建造とする事で実現した戦術武装戦艦である

エネルギーそのものは、古の技術における禁忌と言われる統一場粒子エネルギーに該当するが——直接機関を稼働してのエネルギー発生は制限されるため、魔法力を相転移させる事で技術制限を回避、運用を可能とした

ただ魔法力の本質である反霊力の相転移は膨大なエネルギーを要するため、魔法少女システムを持つ者の霊力及び魔法力が必要不可欠となる

（劇中の大和における相転移前のエネルギー媒体として、クサナギ裏当主である桜花の守護者――【ヒノカグツチ】の霊力がコアとして利用された）

＊劇中では大気圏内での運用を急いだため、大気圏内運用装備で竣工している

しかし、元々恒星間及び高次元空間航行を前提とされた戦艦であるため、換装により宇宙でも問題なく運用が可能である

＊劇中ではすでに弐番艦の竣工も間近に控えているが、弐番艦は最初から宇宙航行が可能な状態で竣工を見る事となる

（当然弐番艦と言えばあの戦艦である）

〈導師ギュアネスサイド〉

人造魔生命機兵—

・ギュアネスによって魔導による強化を受けた野良魔族を指す

本質的には純粋な魔導機兵と異なる生体兵器と言う扱いであるが、地球大気圏内運用限定としては十分な戦力となり得た

劇中ではベースとなった野良魔族の各種タイプに合わせ、下位種・中位種・上位種、そして最上位種といった呼称を用いていた

＊ベースである野良魔族種が霊的高位の人型を取れぬため、人型を模した機兵は確認されていない

グレムリン級（下位種属）—

—主運用形態：大気圏飛行タイプ

—主武装　　：近接物理攻撃（爪、牙等）

　　　　　　：魔導式短機関砲

・下位に属する飛行型の魔導機兵

体長は１m前後の雑兵で、数で圧倒するタイプ

通常運用の魔法少女らからすれば十分な敵勢力と成り得る

ガーゴイル級（中位種属）—

—主運用形態：大気圏飛行タイプ

—主武装　　：近接攻撃（爪、牙等）

　　　　　　：魔導式重機関砲、魔導式収束短装砲等

・中位に属する飛行型の魔導機兵

体長が２mサイズ、背後の翼を開けば４mを超える最も量産された機兵

その体躯から繰り出される攻撃は下位種を軽々上回る

遠距離砲撃手段も重機関砲と収束魔導砲が確認され、数が集まれば確実な脅威となる

レッサーデーモン級（上位種属低ランク）—

—主運用形態：地上拠点防衛タイプ

　　　　　　：大気圏飛行タイプ

—主武装　　：近接攻撃（爪、牙、固定武装）

　　　　　　：魔導式重機関砲、魔導式集束火線砲

・上位種における低位置の機兵

ここまで来れば体長が５〜１５mと大型の個体となり、単体で出現した場合でも脅威となる

動きは鈍重さを増す反面一撃の攻撃力が大幅に増幅され、収束火線砲を操るなど通常兵器での対応が困難となる

ガーゴイル級同様、導師軍の主力として量産された

グレーターデーモン級（上位種属高ランク）—

—主運用形態：地上拠点防衛タイプ

　　　　　　：大気圏飛行タイプ

　　　　　　：大規模殲滅戦略機兵タイプ

—主武装　　：近接攻撃（爪、牙、固定武装）

　　　　　　：魔導式重機関砲、魔導式集束火線砲、魔導式超射程高集束火線砲

・上位種における高位置の騎兵

際立つ体躯が１５～３０ｍ規模となり、一個体で国家レベルへ大打撃を与える戦略兵器と化す

特に超射程の集束火線砲は一薙ぎで首都圏を壊滅させられる威力を有する

対抗戦力に至っては、劇中で言う疑似霊格機動兵装クラスではもはや太刀打ち出来ず、戦乙女形態でも長期戦は必至とされた

実質霊装機クラス（劇中で言えばテセラが搭乗する魔導装女神）をして初めて対応可能である

アークデーモン級（最上位種属ランク）—

—主運用形態：旗艦タイプ、機兵母艦タイプ

　　　　　　：大気圏飛行タイプ

　　　　　　：大規模殲滅戦略機兵タイプ

—主武装　　：近接攻撃（爪、牙、固定武装）

　　　　　　：魔導式重機関砲、魔導式集束火線砲、魔導式超射程高集束火線砲

　　　　　　　魔導式対空砲撃兵装

・最上位種に属し部隊の旗艦となる個体

個体のサイズ上限が跳ね上がり１００ｍ～３００ｍに達する

部隊の旗艦として、各下位種から中位種の機兵を艦内へ内包する機兵母艦の体をなす

魔導式の超射程砲と通常の集束火線砲は艦艇の主砲副砲として装備され、個体数も極端に減少するが部隊内にこれらが存在するだけで極めて強力な兵団と化す