魔法少女戦録 設定資料集

基本設定 ストーリー編

《魔法少女戦録準登場人物》

〔魔法少女〕

姫夜摩テセラ　（天楼のテセラ）　本編メイン主人公

・天楼の魔界（セフィロト）の美を理（ことわり）とする、ティフェレトの第二王女ジュノー・ヴァルナグス

とある理由にて、記憶と力を封印され地球で平和な暮らしをしていたが、ある事件に巻き込まれる事となる。

日常の中、三神守護宗家の保護の下で友人と共に穏やかな日々を過ごした彼女は、過剰なくらいの慈愛を持ち――時には周囲も驚く様な信念を見せたりするが、初等部高学年らしい幼さも併せ持つ

金色の髪に縦ロールのツインテール――若草色の瞳が目印

レゾン・オルフェス　（赤煉のレゾン）

・魔界の反逆者〔導師ギュアネス・アイザッハ〕に仕える魔法少女

当初は導師の魔族としての格に憧れ恭順していたが、徐々に現れる素の正体へ危機を感じるも幽閉される魔王シュウの事を案じ、後半は不本意なまま従っていた

使い魔に〔ブラック・ファイア〕を従える

壮絶な過去により、野良魔族を初めとする魔族全体に対し憎悪を抱いている

アムリエル・ビシュケ　（断罪のヴァンゼッヒ）

・ヨーロッパ某国法王庁第１３課神の御剣（ジューダス・ブレイド）に所属する魔法少女

組織内の固有名称はヴァンゼッヒ・シュビラ

野良魔族の惨劇の生き残りで、恩師であり命の恩人でもある、〔聖騎士オリエル・エルハンド〕に心酔する

惨劇時の影響で、表情や口調が狂気に走る事があるが、テセラの通う学園で監視任務のため生徒として過ごす内に違う表情を手に入れた

テセラとは同じクラスで学級委員長でもある

使い魔はおらず、それに該当する天使が確認されている

クサナギ桜花　〔討滅の桜花〕

・〔三神守護宗家〕の一派、クサナギ家の裏門現当主

当主不在を焦る重鎮らによる当主継承の儀式強行で、神霊本体を降臨させ一時は命の危機に晒されたが、現在は魔法少女（マガ・スペリオル・メイデン）システムによって神霊の力を制御するに至る

儀式の影響で両足が動かないが、魔法少女時は神霊の霊力で普通通り立つ事が出来る

こちらも使い魔ではないため、〔神霊ヒノカグツチ〕がこれに該当する

彼女は魔法少女ではなく〔魔装撫子〕と呼称される

〔三神守護宗家〕

八汰薙　若菜　

・テセラの無二の親友　ヤサカニ家の次期裏門当主筆頭候補

関西（京都）系に近い方言で話す　

＊アイシャ・エラ・アーレッド

・若菜の本来の名前　悲劇の英雄と言われたルーベンスとユニヒ・エラの娘

父親の体内にある〔クロノギア〕であるラグナロクと、母親の体内に埋め込まれたナンバー・オブ・ザ・ビーストの力を半々で継承するハーフ

両親は世界を必要悪を演じる事で一つにしたが、結果世界の反逆者として太陽系外に追放された経緯を持つ

残されたアイシャは若菜として三神守護宗家に引き取られ育てられる。

クサナギ　炎羅　〔クサナギ家　表門当主〕

・三神守護宗家の歴史の中で、全くの一般人から当主となった異端児

故に宗家が代々継承する様な戦闘技術を会得していない

（護身術レベルの体術は会得済み）

・当初は宗家全体から批判の目を向けられたが、義父にあたるクサナギ 叢剣（そうけん）と、妻である宗家の血筋を持つ鞘守 麻流（さやもり あさる）は良き理解者

戦う力の変わりに、類稀なる優れた人材に対する目利き・世界をまたにかける外交術と交渉術で、瞬く間に宗家の重鎮に登りつめる

ついたあざなが―勝利を呼ぶ者〔ビクトリアス・コーラー〕

任務車両　ＭＡＺＤＡ　ＲＸ－８後期

ヤサカニ　零　〔ヤサカニ家　裏門当主〕

・三神守護宗家史上もっとも世界大戦を経験し、人造魔生命災害〔バイオ・デビル・ハザード〕時は対魔活動・その後の機動兵装の大戦時は特機のパイロット、そして悲劇の英雄が起こした反逆大戦時は総指令官を努めた。

・もともと不器用で生真面目な性格が災いし、大切な仲間を失ってからは融通の利く性格へ若干修正されたが、難題にぶつかると生真面目さが顔を覗かせる。

若菜を大切に想い、それと同じぐらい王女テセラを大切にする。

任務車両　ＳＵＢＡＲＵ　インプレッサ　２２Ｂ（ＦＲ改）

八汰薙　祇吏宇（シリウ）　〔分家　八汰薙家〕

・宗家のヤサカニ家第一分家である八汰薙家の、次期を担う若者

冷静沈着でクールな理論派の彼は、常時ファスナー型制服を模した陰陽紋入り装束を纏う

理論派ではあるが、頭の固さが露骨に出てしまい、理論形態の会話をすると止まらなくなる事もしばしば

よくクサナギ家当主桜花に窘められている

任務車両　ＮＩＳＳＡＮ　Ｒ－３５　ＧＴ－Ｒ（ＦＲ改）

八汰薙　露雨（ロウ）　〔分家　八汰薙家〕

・第一分家で兄の祇吏宇と共に宗家の次期担い手

兄とは真逆の熱き熱血漢で、考えるより先に行動を起こす

決まった服装はないが、どちらかと言えば最近の若者風に少々チャラい格好である

若菜を妹として溺愛しているが、彼女の生い立ちも知った上での事であり、以外に大きな懐を持つ

・テセラに対しても若菜同様に大切にしており、王女拉致の危機の際真っ先に兄と駆けつけ、いつしかテセラに憧れの存在として見られる様になる

任務車両　ＭＡＺＤＡ　ＲＸ－８後期

真垣　華那美（カナちゃんさん）

・宗家お抱え技術者集団〔真鷲組（ましゅうぐみ）〕の二代目跡取りにして棟梁

地球のみならず太陽系各所で活躍する技術集団をまとめ、各分野からの信頼も厚い女性

何故かカナちゃんの後にさんを付けて呼ばせる

・魔導超戦艦の設計に深く携わり、起動から戦闘時まで機関を中心に調整を担当している

瀬戸内出身で主にＷ－１新呉市で活動する、西日本特有の関西弁交じりの方言を使う姉御肌

〔日の都の暁（ライジング・サン）〕

狩見　音鳴（かりみ　ななる）

・日の都の暁の一人　日本国防省　長官

学生時代――といっても彼女は学生の時期数年間引き籠りで、部屋に閉じこもっては最も好きなジャンルである〔鋼鉄機大戦〕という戦略シミュレーションにはまる毎日だった

後にその無用なまでに膨らんだ軍事オタ知識が開花し、まさかの国防長官に就任する（三神守護宗家より支援を受けてはいるが）

しかし、ゲームと現実のギャップに試行錯誤が絶えない様ではある

奨炎とは席は入れていないが、一応夫婦らしい？

叶　奨炎（かのう　しょうえん）

・日の都の暁の一人　警視庁本庁所属　警部

学生時代は高いＩＱと人の性格を認識する能力〔対人知性〕に長け、それを家族に利用される事を嫌悪しまともな学生生活を送らなかった

現在はその高いＩＱと〔対人知性〕を生かしたプロファイリングを捜査に生かし、数々の難事件を解決に導く凄腕警部である

音鳴とは一応夫婦らしく、仲の良いコンビでもある

皆樫　雪花（みなかし　ゆっか）

・日の都の暁の一人　師導学園理事長

学生時代は重い難病と戦っており、そのための治療費を一人で工面していた、兄である故 皆樫 大輝を今も尊敬している

しかし、兄は族を纏め上げる腕っ節の強いリーダーで、その道の方々からも呼び声高き輩風であったため、傍目からそれを理解する者は誰もいなかった

両親を早くに失くし兄によって育った境遇から、人造魔生命災害から以降それらに巻き込まれた子供達を匿うために、宗家の助力の元災魔専門の学童施設を設立、それが師導学園の前身となる

王女テセラを、ミネルバより預かり育てたのは彼女である

亜相　闘真（あそう　とうま）

・日の都の暁の一人　三神守護宗家関連　機動兵装教導官

学生時代は元々格闘術道場の跡取りであったが、家庭内暴力紛いの脅迫により大会で優勝する事が厳命とされ育った

そのある大会時、自分は優勝したが勝ち方が無様と非難され、準優勝であった相手が家族の惜しみない賞賛を得ていた事に憎悪、その家族を惨殺してしまい刑務所行きとなった

そこを炎羅に救われ、後に数え切れぬ命を救う戦士へと成長する

沙織とは席を入れ正式に夫婦である

亜相　沙織（あそう　さおり）（旧性 希葉）

・日の都の暁の一人　民間対魔防衛部隊　関西支部局　局長

学生時代、遊び好きな両親があちこちでトラブルを引き起こし、あまつさえろくに家におらず何年も一人で居た環境から、万引きや事件を引き起こして誰かに気付いて貰いたいと願う問題児となっていた

その彼女を、特機パイロットとしてスカウトに来たクサナギ炎羅が、約束の時間を過ぎていても彼女のため、純白のドアをカチ挙げたマシンで出迎えてくれた時、炎羅を白馬の王子として憧れ、その後は世界を救う戦士として彼が属す宗家所属機関に身を寄せた

現在民間対魔部隊の拠点でもある、メガフロートＷ－１〔新呉市〕の管理局長を勤める

最近極秘であるはずの巨大戦艦再現を聞きつけた、某三流企業の執拗な受注したい電話を受け、頭が痛いと嘆いている

現在は闘真と夫婦である

〔神の御剣（ジューダス・ブレイド）〕

オリエル・エルハンド

・某国ヴァチカンが誇る最強の聖騎士

かつて人造魔生命災害〔バイオ・デビル・ハザード〕より遡る時代、邪神の試練と呼ばれた戦いの際、クサナギ桜花の父である界吏と敵対したが、彼の想像を絶する器とその背負いし運命に敗北し、地球に降りかかる試練に立ち向かうため界吏と共闘、その後もう一人の共闘者〔魔王アルベルト〕と固い約束を交わす

・対魔任務時、野良魔族に同胞を根絶やしにされた少女にヴァンゼッヒと言う名を贈り、彼女の成長を見届ける役も担う

〔円卓の騎士会（ナイツ・オブ・ラウンズ）〕

ブリュンヒルデ・クゥオルファー

・現在アリスが存在しない〔観測者〕の座を空白にしないために、現存する〔星霊姫〕が代行を努める必要があった

ただ彼女は〔星霊姫〕としての役を任されて間もない事と、本人の間延びした口調からも分かるのんびり屋なため、いまいち適役とは感じない

だが、あまりにのんびりが過ぎると、よく秘書の鋭い睨みに晒されて絶句している

秘書

・円卓の騎士会（ナイツ・オブ・ラウンズ）が雇ったアリス代行専属秘書

その実は、ブリュンヒルデがこの地球に来た時常に付き添い、古き友人として共に過ごしていた女性の娘であるとかなんとか

〔天楼の魔界（セフィロト）〕

魔神帝ルシファー

・天楼に在りし魔界の頂点であり、その世界を統括する管理者

光と闇の古の戦い時代より、魔族が自分達の価値を貶めぬためセフィロトを生み出した

その存在はあらゆる魔族達から畏怖される

魔王ミネルバとは旧知の仲

魔嬢王ミネルバ

・セフィロトの一世界、美をシンボルに持つ〔ティフェレト〕を治める魔王

王女テセラを地球へ送った張本人だが、彼女にとっては様々な理由による苦渋の決断だった

ルシファー曰く新世代を担う魔王との事である

白魔王シュウは幼い頃からの親友、彼女らの最初の全盛期時代は魔界全土で恐れられる程暴れていたらしい

白魔王シュウ（ジョルカ・イムル）

・セフィロトの一世界、勝利をシンボルに持つ〔ネツァク〕を治めていた魔王

彼女は造反した導師ギュアネス調査のためと、自国より賊を輩出してしまった事に責任を感じ魔王の座を退位、その足で地球方面へ調査に来ていた

しかし、導師が開発していた魔導の一つにより殆どの魔法力を奪われ次元牢獄へ幽閉される

導師側に居た吸血鬼レゾンに、強い関心と可能性を見出していた

ノブナガ・オダ・ダイロクテン

・魔界は一世界〔マリクト〕を治める最も新しい新世代の魔王

近年魔界で起きた常軌を逸する事態――ごく最近まで荒れ野原同然で魔族の夜盗が跋扈していた最下層世界〔マリクト〕へ彗星の如く現れた、一人の魔族とその臣下が瞬く間に掌握――二年と僅かで統一されてしまった

それだけに止まらず、魔界において放置状態が続いていた〔マリクト〕に社会の基盤を構築し、最下層魔族が豊かに暮らせる〈国〉を生み出してしまう

それはかつて地球は日本、戦国時代において天下まであと少しの所で臣下による謀反が原因で討たれた織田信長である

しかし劇中では、歴史に残されなかった真実を描いている

同一世界上の転生――輪廻転生に該当する

ミツヒデ・アケチ

・ノブナガ・オダ・ダイロクテン同様地球は日本の戦国時代からの転生者

だが彼の方が、かなり以前から魔界に転生していた

その際魔王が不在の〔マリクト〕を監視・管理していた魔王ミネルバに命を救われ、それ以来〔ティフェレト〕にて魔界の技術を余す事無く網羅し、後のノブナガ天下布武へと繋げた

竜魔王ブラド

・魔界における古の魔族で、魔界の歴史上最強と言われた不死王〔ノーライフ・キング〕

本来はシュウが治めた〔ネツァク〕に多く血族を残す、純血の吸血鬼一族である

劇中では現時点で、今も存在しているか否かが判明していない

〔導師軍〕

ギュアネス・アイザッハ

・かつて魔界一の頭脳にてかの白魔王シュウに仕えた策士

だが、現在の魔界〔帝魔統法〕と言う魔族の習性に合わせた法による統治に対し反旗を翻し、その魔界と有効関係を築く地球を含めて滅亡へ導く案を画策する

白魔王シュウが、かつて狂気の魔王と称された時期に彼女を崇拝していたが、現在の丸くなった（と導師は思い込んでいる）シュウに対し絶望すら浮かんでいる

自分の計画の障害になる事を警戒し、魔王の力を無力化する魔法を開発、彼女の力を封じて次元牢獄に幽閉した

コスモ・スクェイター→セブン・スクェイター

・導師ギュアネスに仕える魔導姫の一人

四人の中では二番目に長身（テセラより頭半分高い程度だが）

最初に【震空物質】探索のため王女テセラと対峙したが、出会った時点では普通の少女だった王女の、目覚めた際の力の餌食となり大破した

後にコスモからセブンの名に名称を改められ、魔法少女達の前に立ちはだかる

同じ刀状の武器を持つクサナギ桜花へ敵意を向ける様になる。

だがそれは運命の悪戯とも言える、儚い因果が導いた結果であった

クイント・スクェイター→インテグラ・スクェイター

・導師ギュアネスに仕える魔導姫の一人

身長は低い方から二番めで、魔導姫の中では特殊な戦闘をこなす

テセラが王女に覚醒した時点では、その使い魔が破壊した魔導式の攻撃機と共に墜落したため、大きな破損を被りギュアネスの要塞へ収容・修復されていた

魔法少女らと最初に相対した際は、断罪の魔法少女にダメージを負わされ更に改修を受けクイントからインテグラの名へ変更される

その断罪の魔法少女に落とされた事が起因し、彼女へ勝利する事に執念を燃やす事になる。

ガゼル・スクェイター→シルビア・スクェイター

・導師ギュアネスに仕える魔導姫の一人

身長は一番高く、魔導姫中一番のパワーファイターである

当初はクイントと同じ状況であり、修復改修もクイントと同タイミングである

さらには断罪の魔法少女への執念もクイント同様で、ガゼルからシルビアに改称されてからはインテグラと共に断罪の魔法少女打倒に奮起した

スプリンテ・スクェイター→レビン・スクェイター

・導師ギュアネスに仕える魔導姫の一人

身長は一番低く、魔導姫中一番のスピードトリッカーである

多分に漏れずクイント、ガゼルと同様の経緯で修復改修され名称はスプリンテからレビンへ変更された

断罪の魔法少女への打倒に燃えた点も同様である

〔その他〕

シスターテセラ―

・魔嬢王ミネルバと白魔王シュウの親愛なる友人

二人の魔王がまだ狂気に満ちており、それが原因で魔神帝より地球へ自重しろと言う事で送られた折出会った

主を信望する者では極めて珍しく、主の慈愛こそを崇め広めようとしていた

戦闘力は皆無であるはずが、あまりの器の大きさに二人の魔王は戦わずして敗北

いつしか心を通わす唯一無二の友人となった

だが、彼女と魔王らの再会は悲劇の中で幕を閉じる事となる

彼女は二人と出会う前より、地球のか弱き魔族らを保護・世話をしていた様だが、その中には、あの野良魔族から変異した赤き吸血鬼の姿もあった

しかし吸血鬼の少女は、その当時の記憶が欠落している

フェアレ・ディアレ―

・アリスネットワークシステムの〔星霊姫〕ドールシステムの一人

現在古代技術である、Ｌ・Ａ・Ｔを管理守護するべき者であるアリスが存在しない地球にて、アリスの使者同等の活動をしている

ブリュンヒルデとは異なり、調律者として世界を飛び回る

世界の調律を担う者は力の均衡を保つため、力を持つに相応しき者を見極めたり時には人類への試練を投げかけるため、あえて混乱を来たす者へ力の供給を行ったりする

だが本来それは、アリスの指示の元行う必要があり〔星霊姫〕単体では事の制御を誤る恐れがあるとされる

クオン・サイガ―

・かつて太陽系木星圏で起こった事件〈ヒュビネット事変〉で、その首謀者と激戦を繰り広げた太陽系最大の帝政国家〔ムーラ・カナ皇王国〕が誇る英雄の一人

数々の伝説的な活躍を得て、現在太陽系火星圏より外縁を統括する中央評議会、その代表として力を振るう評議会議員である

〔宇宙と重なり者〕フォース・レイアーへの覚醒者でもあり、その事で年齢からは想像出来ない若さを保つ

リリスとは旧知の仲

リヴァハ・ロードレス・シャンティアー（リリス）

・劇中地球圏のアリス不在に対し、歴史に干渉出きる地球圏唯一の〔観測者〕

地球は聖なる書物にて赤き蛇と称される存在

本来〔観測者〕は、世界のパワーバランスを乱さぬ様不用意な世界への干渉は厳禁とされている

だが人類に余る事態に際しては、〔星霊姫〕を通じ啓示を人類へ与える事が出来る

クオン・サイガとは旧知の仲

《登場組織・外王国》

三神守護宗家―

・日本国家を表裏で支えて来た組織

その歴史を遡ればムー大陸時代まで至り、ムーを治める太陽の神官に仕え守護を担う者が宗家の起源とされている

三種の神器〔クサナギノツルギ〕〔ヤサカニノマガタマ〕〔ヤタノカガミ〕の力を代々継承し表門と裏門それぞれに当主を頂く。

当主は力の継承のため儀式を執り行い、日本神話に記される神々の力の一端をその身に宿す。

宗家は元来退魔の力で、命の闇である〔オロチ〕を穿つ使命を持つ生粋の戦闘集団であったが、時代の流れと共に戦闘行為が不要とされ始めると、政治や経済を初めとする様々な場所で活躍をみせる事となる。

だがその有様を、古い考えを持つ宗家の一部重鎮から否定的に扱われている。

日の都の暁（ライジング・サン）―

ヒュビネット事変と時を同じくした日本で起きた、〔堕ちし魔王事件〕で当時学生であった彼等はその魔王の魂を救う戦いで世に名を馳せた。

それ以来元々霊装機神を扱う事に長けた彼らが、後の世では数々の軍事関連――Ｌ・Ａ・Ｔに関わる事件に関わり、その度に日本と世界を守護し続けた

その事を讃えた者達から日本から舞い上がった英雄の意を込め、ライジング・サンと呼び表した

円卓の騎士会―

・英国古来から騎士道を重んじる１３の貴族で構成される、国家――引いては地球を守護する機関

しかしその実体は、遥かな古の時代から星の観測者であるアリスに仕えて来た調律者を導く者達である

時には自らが騎士道の名の下に、世界へ打って出る事もあったらしい

英国郊外へ拠点を持ち、マスターテリオン機関と連携する

主に女王陛下からの指示を、マスターテリオン機関へ橋渡しするとされている

魔法少女戦録劇中では、すでにアリスが消失しているため代行としてブリュンヒルデが技術管理を仮に受け持っている。

マスターテリオン機関―

・〔ヒュビネット事変〕〔堕ちし魔王事件〕と並ぶ地球激動の事件の一つである、〔邪神の試練〕の折――聖なる書物にある、数字を刻まれた獣の名を関する機関

その機関が有した力は星の守護者である〔竜星機〕であり、その搭乗者に選ばれた者へ機体を託すため永きに渡り歴史の影へ身をひそめていた

関係者の中には、三神守護宗家や円卓の騎士会に属する者がおり、機関を維持していた

神の御剣（ジューダス・ブレイド）―

・世界に並ぶ退魔機関の中でも最強を誇るとされる、主の加護を受けた歴史の裏の執行部隊

世界各地でその力を振るうが、現在では基本少数精鋭の部隊をＬ・Ａ・Ｔに属する技術を巧みに操作し退魔を行う

特に野良魔族のような害獣とされるものには一切の容赦がない

〔邪神の試練〕の際はマスターテリオン機関と深く関わっている。

歴代で最強と言われる聖騎士にはオリエル・エルハンドが登録される

真鷲組（ましゅうぐみ）―

・劇中日本国で、かつての人造魔生命災害〈バイオ・デビル・ハザード〉後の時代――国内各地が壊滅的な被害を受ける中、細々と息を続けていたとある造船企業から脱却し、三神守護宗家お抱えとなった超一級の技術者集団

企業の可能性を見出されての好待遇に決起した彼等は、宗家の傘下に入るや否や瞬く間に世界は愚か太陽系に名だたる職人集団へと昇華した

太陽系各地で様々な力を発揮――取り分けＬ・Ａ・Ｔの扱いに長けていた事が好をそうし、不動の企業としての地位を確立した

手がけた建造物で代表的な物として、メガフロートや航宙旅客船――ソシャールコロニーなどがある

劇中ではメガフロートＷ－１新呉市にて、魔導超戦艦〈大和〉を建造後すでに大和型弐番艦も竣工を待つばかりとなっている

ヤタナギ・オート・モーターグループ（Ｙ・Ｏ・Ｍ）―

・三神守護宗家が、国内外の表面で資金を得るために経営するメイン企業の一つ

壊滅的な被害を受けた日本――名だたる自動車メーカーが消滅寸前の危機に陥った際、それらを支援するためにパーツ提供や企業提携を主軸にメーカーを支えた

特にモータースポーツに関しては、任務上必要であったスポーツマシン開発を平行して行うため、支援を受けた格自動車企業と共に強力に推進した

宗家に関わる者達が駆る愛車は、この企業でカスタマイズされた元々存在するスポーツマシンである