ちぐはぐ
おそらく、ここは中国の一部だろう。
文化や言語、文化などが僕の知る中国の姿と一致していた。
今まで、見た事もなかった文字も、知り合いの言っていた「方言字」と考えれば説明がつく! 方言字が多すぎるのは、まあここが都市ではないためであろう。いままで不安でいっぱいだったが少し希望が見えてきた。
しかし、中国語は学んだこともないし、どうやって意思疎通をしようか……。
そうだ、「漢字」だ。
流石に方言字が多いと言っても漢字は通じるだろう。さて、しかし紙もペンも何もない。今は何も書くことができない。
――こうして、ふと浮かんだ「名案」はおあずけとなった。
おや?客人を外に置き去りにして主人はどこに行ったのか?天を見、地を見、時分の実存を確認する儀式などをしていると、気付けば人が増えていた。主に良く似た格好をしている。背格好も同じくらいだ。ところで、ここらの人は髪が長い人が多く、男なのか女なのかがわからない。この人も例に漏れず。それはそうと、
まずは自己紹介といこう。
「アイム クワバ、ジン。」
――おや?
???
どうやら、通じていないらしい。
もしかして、ここって、僕の知らない世界?
いけない、冷や汗が垂れ、血の気が引くのを感じてきた。すると、
「ぐぅううううーー」
お腹が鳴って正気に変える。
同時に三人で笑いあった。
どうやらこの世界でも、笑い方は同じらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます