誤解
――目が覚めた。
朝の日差しよりも眩しい閃光に叩き起こされた。倉庫の方からのようだ。倉庫の前へ行って、耳を澄ますと物音がした。
臆さずに堂々と。臆するな、この小心者めが。手を震えさせながらもバネの強い電灯のスイッチを力強く下げた。
バチンッ。
"cuop2 aim2! nan2 cuk2 aim2 yn2?"
そこには、見知らぬ男がいた。何を盗むわけでもなく、ただ、立っていた。ただ茫然として。見るに、異国のものではなさそうだ。我々と同じラネーメ人のようだ。何か驚いているようだが、まあ気にしないでおこう。しばらくすると彼が話し始めた。
"
―え?
国が、この男を? そんな話はまだ聞いたこともないが、彼の瞳を見るに、嘘を言っているようには思えない。見た目に反して、この男、そんなにできるのか?
そうなれば、もてなさなければならない。出来る限り手厚く。
部屋は散らかっている。とりあえず彼の安息のため片付けなければならない。
それに、彼はあの様子から見るにかなり腹が減っているだろう。
ああ!やることが多すぎて頭の中が混乱してきた。
もういい。あまり待たせるのも悪い。
そう自分に言い訳をして、彼の手を引っ張って外に連れ出した。
すると、彼は目を輝かせながらタカン語のような言語で叫んだ。
この男、本当にできるのか?
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