第3話 興味無し

今、二人は自分に水嶋がどんな人か伝えようとしている。


「水嶋さんはな、学校で知らない人はいないと云われている内の一人なんだぜ。」


知らない人いるよ、ここに。てか、『内の一人』ってまだいるのかよ。全然知らんぞ。


「テニス部で、かなり活躍していて、京都府でも中々強いらしいよー」


自分も昔、テニスやっていたけど、知らないな。まあただやっていただけやからあまりしらないのもあたりまえだけど。


「それに何と言ってもあの可愛さ、あの性格はもう、学園のアイドルとも言われるぐらいだぜ!」

「あの美貌は、誰でも惚れちゃうね。」

「へぇ........」


まああの顔立ちならそこらの男共は一目惚れでもしそうだな。そんなことより。


「わかったからもう寝るわ、、、」

「おい話はまだ「.....................................」」


すでに自分は寝ていた。






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「もう寝ちゃったねー」

「相変わらず寝るのは早いな。」


証拠にもう寝ている。せっかく水嶋さんのすごさを教えようとしたのにな。


「それにしてもさ」

「ん?」


赤城が話し出しだ。


「奏ってさ、他の人たちと距離をおきたがるよね。」

「....確かに。」


そう言われれば、クラスメートとは積極的に話そうとしないような。


「一年のとき、『合コン行かないか』って言ってもいかなかったし。」

「それはちょっと違うような気がー。でも僕たちとも溝を作ろうとしている気がするよね。」

「奏ももっと自分をアピールすればいいのにな。」


本当に勿体無いない。奏は中々面白いし、頼りなるし、いつも赤城はイケメンとか言うけど、奏は顔も整っているし、身長もあるし、ちょっとがんばれば、モテるのにな。てか奏の方がイケメンと思うこともあるし。


「勿体無いよなー」

「だよねー」


そう言って、俺たちは奏の顔を見た。その寝てる顔は、こう言っちゃなんだか、いつものあの『死んでいる顔』とは違って、いい顔している。いつもこの感じでいけばいいのにな。

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