1-24 理解者

 ――◆ side:空船ゾラ ◆――



「忘れ物は見つかったのかなぁゾラくん?」


 扉を閉めてすぐ、声がかかる。

 僅かに下げていた顔を上げて声がした方へと振り向くと、そこには獅乃と彩峯の姿があった。


「…勝手にどこかに行かれては困る。」


 彩峯はそれだけ言うと、今度こそ逃げられるものかとゾラの腕を力強く掴み上げる。

 先程は監視される様に連行されている途中で言い忘れていることがあった事を思い出した為、一言いって周りを置き去って動いてしまった結果がこの二人の態度なのだろう。


「何度も言ってるのに、勝手に動いちゃうんだからぁ。私を怒らせたいのぉ?」


 凄味のある笑みでゾラに詰め寄る獅乃。少し苛立っているのかソレが声音にまで出ている。


「僕ってば自由を愛する人間だから、束縛されるのって嫌なんだよね。」


 獅乃の態度に臆する事なく笑みを浮かべて、ゾラは歩き出した。

 腕を掴む彩峯を引っ張る様に進み、獅乃の横を通り過ぎると同時に声がかかる。



「…それでぇ?二人はどんな秘密を共有しているのかなぁ?」



 獅乃の問いかけにゾラの足が止まった。

 掴んでいる人間ごと、ゾラの腕がビクリと動く。


「秘密って何のことかな?」

「内緒ごとをするなら相手を選ばないといけないよぉ?彩峯ちゃんは隠し事とか苦手なんだからねぇ。」

「………。」


 ゾラが視線を横に向けると、そこには硬直する彩峯の姿。

 ゾラとしては別に脅したりなどしていないが、親友に隠し事をした事に対して何やら思うことでもあるのだろうか。


 首を傾げて立ち止まるゾラを獅乃は追い越し、顔を覗き込んでくる。


「私ねぇ?前から聞きたかったんだけどぉ、ゾラくんって何時からにきたのかなぁって。」


 獅乃はゾラの瞳をジッと見つめる。

 目を細めて、僅かな機微も見逃さないとばかりに。


「…獅乃さんは不思議な聞き方をするね。私たちの所?それは街のこと?国のこと?それとも…世界のこと、かな?」

「…っ、ゾラ!?」


 試す様な声音でゾラが獅乃へと挑戦的な笑みを浮かべて言うと、それを聞いた彩峯が焦りを見せる。


「…もちろん世界の事だよぉ?当然でしょぉ?」


 ゾラと彩峯の態度を見て、獅乃は迎え撃つ様に笑みを深めた。


 笑みを浮かべる二人は静かに攻防するように無言で視線を交わす。



 少しの間を置いて、ゾラは吐息を漏らした。


「彩峯さん、隠し事苦手すぎない?」

「ぇ!?」

「仕方ないよぉ。状況的に余力がないと彩峯ちゃんは無表情も取り繕えないんだからぁ。」

「え!?」


 ゾラの正体に迫ろうとして睨み合うこの状況になった筈なのに、何故急に自分が槍玉に建てられているのか。彩峯は二人の間で困惑の表情を浮かべる。


 困ったなぁと一言溢して視線を反らせるゾラを前に、獅乃は和やかな雰囲気を消して不穏な空気を纏った。

 このまま何時ものように話を有耶無耶にさせるものかと視線に力を込め、ゾラの顔をしっかりと見つめる。



「ねぇ?ゾラくんは私達と一緒にこの世界に来て、何を考えているのかなぁ?」



 獅乃の言葉を受けてゾラは一瞬表情を消した。

 すぐさまいつもの表情を纏うが、その身に纏う雰囲気は違うものだ。


「…!」


 すぐ側に居た彩峯はゾラの異変をすぐさま察知して、未だに掴んで居た腕を話して後ずさる。


 そしてゾラは改めて獅乃の瞳にしっかりと焦点を合わせると、静かに口を開いた。


「………何故。」

「…?」


 呟かれたゾラの言葉に、獅乃は首をかしげた。

 どう言う意味合いで言った言葉か聞き返そうとする前にゾラは再び口を開く。


「何故君は、君達は僕が別の場所世界から来たというだけで加害者とするのかな。何を考えている、何を企んでいるか?何をも何も、考えなんてあるわけ無い。こっちは被害者、巻き込まれただけだ。勝手に僕を悪者にするな。」

「「!?」」


 いつもと同じ表情、同じ声音。しかしそこに含まれる感情はひどく冷めてものだ。

 普段とは違う姿に獅乃と彩峯は驚くが、ゾラは説教をする様に言葉を続ける。


「こちとら御上に一発入れてまでもぎ取った休暇の最中でこんな事異世界転移に巻き込まれているんだ。折角の休みなのにアレコレ走り回らざる終えない僕に、感謝ではなく巫山戯たことばかり。君達はあれかな、僕の補助なんてものはいらないと?死にたがりの集団なのかな?」

「「!!?」」


「…いや、君達はそこまでの事を知りはしないか。殺人事件が起こった時の、身近にいた者を犯人に仕立て上げてスピード解決を図る心理かな?何が切っ掛けで起こったのかを知るより、取り敢えず犯人が確定している方が心理的に安心するものだからね。まぁ、その犯人に仕立て上げられた方からすると迷惑この上ないけれど。」

「え?あ、あれぇ?」


 全くもって残念な奴だとばかりに獅乃を前に首を振ってみせる姿に、ゾラの思惑を暴こうとしていた獅乃は困惑の声を上げた。

 本来であれば相手取ると決めた相手が何を言おうとも自分の優位性を確保し続けなければいけないのだろうが、まだ若い獅乃にはそこまでの実経験が足りないのだろう。ましてや相手取ると決めた相手が悪すぎた。


「っ! …何も知らない君達に僕もそう多くを求めるつもりはないのだけれど、せめて敵対しようとしている存在がいる場所に無防備に飛び込むのは止めて貰いたいものだね。」


 一際鋭い目つきをするとゾラは獅乃の方を、そのはるか後方を見据えて腕を持ち上げて指を一本立てる。

 その動作は此処最近よく見るゾラの仕草に類似しているが、込められているチカラは今まで以上のものだ。

込められたチカラは光を発し、指先に灯る。そして指がクルリと回されると光が円を描き、そして消えた。


「…何を、したの?」


 彩峯が呟くと同時にゾラの後方から、どこか別の階下から何やら騒がしい物音がする。

 光の円が消えてすぐゾラの腕は降ろされていたが、それが向けられていた獅乃の顔は引き攣ったままだ。


「何って、をした奴がいるから少しキツ目にお仕置きしただけだよ。ちょっとチカラを込め過ぎたのか他所にも影響が出ちゃったみたいだけどね。」

「…お仕置きって、どんな事をしたのかなぁ?」


 獅乃が発した当然の疑問の言葉は、ゾラの嘲る様な笑みと共に一蹴された。

 何処に対して予期せぬ影響が出てしまったのかはわからないが、先程まで獅乃たちがいた部屋にも何かがあったのは騒音からも察知できる。

 静かに狼狽える獅乃に、ゾラは改めて向き直った。


「真実はともかくとして、獅乃さんが行動したことは正しくもあり、間違ってもいる。ステータスの高さを過信しているのか気が急いていたのかは知らないけれど、未知の世界で未知の力を持っている相手に迂闊に踏み込んではいけないよ。敵であったとしたら当然、敵でなくても何かしらの抵抗はするものなんだからね。見た目で判断してはいけない。」

「…ぅ、うん。」

「反省しているのならいいんだ。」

「………。」


 眉根を寄せて返事をする獅乃の姿にゾラは満足気に首を縦に降る。

 同時にゾラの纏っていた空気がいつもと同じ柔らかいものへと変化した。


 しかしゾラの言葉に頷きはしたが獅乃の目は未だに探る様な色を見せている。

 そこでゾラは獅乃へと明確な答えを示していない事に気付いた。


「ああ、ゴメン。獅乃さんの質問に答えてなかったね。色々とゴタついていた処に言われたものだから、ちょっとイラッときちゃって。」

「…私こそぉ、決めつけで吹っ掛けちゃったしぃ。」

「うん、そこは反省して。」

「………。」


 いつもの調子に戻ったゾラの言葉に獅乃は静かにイラつく。

 無言のままに眉間のシワを深める獅乃に構わず、ゾラは言葉を続けた。


「僕が獅乃さん達とは別の世界から来たのかという質問の答えはイエスだよ。そしてこの世界に君たちと来て何を考えているのかという質問には、何も考えていない、としか答えられない。先も言ったとおり僕も君達と変わらず被害者、巻き込まれた方だ。無事に何事もなくアチラへ戻る事しか考えてないよ。」

「…敵対することはないと思っていいかなぁ?」

「これだけ君達に貢献しているのに、敵だと思われるだなんて心外なんだけど。」

「…うん、わかった。少なくとも味方であるって思っとくよぉ。」

「やだ、僕ってば信用されなさ過ぎ!」

「裏でやってた行動貢献具合が凄過ぎたからこれだけ警戒してるんだよぉ。…でも決めつけはダメだったね、ゴメンねぇ。」


 ようやく表情を緩めた獅乃の姿に、彩峯がホッとした顔で体の力を抜いた。

 獅乃と彩峯の仕草にゾラは、そういえばと溢すと止めていた足を動かす。


「参考までに、どう言うところで疑問を持ってそう言う考えに至ったのか聞いてもいいかな。」


 ゾラが動き出したことで他の人間を待たせたままである事を思い出したのか、獅乃と彩峯も動き始めた。

 表情に緊張の色はないものの、先ほどのゾラが発していた空気を引き摺っているのか少し距離は開けたままだ。


「元々ゾラくんって不思議な行動が多かったんだけど、コッチに召喚されてからそれが顕著だったからねぇ。密かに観察させてもらってたんだよぉ。」

「うん?そんなに僕の行動って変だったかな?」

「なんて言うか旅行慣れ、旅慣れてるって感じぃ?自分を娯楽小説の主人公に置き換えて動いてるにしては、戸惑い浮かれ妙な自信も何もなく、淡々と必用な行動を取りすぎなんだよぉ。隼嗣くんと対比して見るとそれが目立つよぉ?」

「…確かに隼嗣は暴走し過ぎ。危うい。」


 獅乃と彩峯に言われてみれば、疑問を浮かべるのも仕方ないのかもしれない。


 隼嗣は召喚されてからこのかた、空回りする言動や行動を起こし続けていた。

 自然な流れでそれとなくゾラが致命的な行動を止めていたとは言え、本来ファンタジー世界に憧れを抱くものとしては隼嗣のような行動を取る方が多いだろう。


 対してゾラは召喚されてから早々、敵味方を明確に把握して言動で牽制して見せている。

 その後は城の彼方此方を観察して危なそうな場所、注意すべき相手をそれとなく仲間内の耳に入れていた。

 密かに妨害工作までしていた事も、先程の話し合いの場で露見してしまっている。

 疑問を感じてしっかりと観察すればおかしいと思うのも仕方ないだろう。


 ゾラは態度に出しはしないが、密かに落ち込んだ。

 いくら自身が弱体化しているからといって、こうまで気付かれるのはどうなのか。


「でもそれは対応慣れしているように見えただけで、僕が他所から来たっていう決定打にはならないよね?獅乃さんは直感で物事を捉えないタイプだと思ってたんだけど?」

「私だってそれだけの物事でここまで自信満々に言い切らないよぉ?決定打は親友の彩峯ちゃんの行動。召喚前はゾラくんに対して警戒一色だったのに、こっちに来た途端に全面的に信用して態度変貌だよぉ?不思議に思わない方がおかしいよねぇ。」

「あー、なるほど。」

「元々ゾラくんは向こうの全国共通の一般知識を知らないところもあったし、彩峯ちゃんに色々探りを入れてみれば不足していた情報もバッチリ。まぁ、異世界や召喚云々の事は夢物語上の話でしかないから憶測の部分が多かったけどねぇ。」

「それであとは無謀にも本人に認めさせようと?」

「…うん、無謀にもねぇ。本当に悪かったとは思ってるんだよぉ?」


 獅乃はどう?とばかりに深めた笑みを、ゾラの一言で苦笑に変えた。


「実際に異世界転移を経験すれば、別の世界から来た余所者がいるかもっていう推論も出てくるよね。まぁ、仕方ないよね。しかも決定打は僕じゃなく、彩峯さんの方だしね。うん、仕方ない。」


 獅乃の様子に構う事なく、自身を正当化する様にゾラは首を何度も縦にふる。最終的なミスは自分ではないと言うのも忘れない。


 納得した表情でいるゾラに、獅乃が視線をチラリと別の方に向けた後に伺う様な視線を向ける。


「それで、なんだけどぉ。私ってば完全にゾラくんを黒幕って決めつけて、そのぉ、転移者って言うのぉ?ソレだと暴いちゃったんだけどぉ…何か制約とか課せられちゃうのぉ?」


 彩峯の体がビクンと跳ねた。

 恐る恐る彩峯が視線を向けると、その視線の先にいるゾラは疑問符を浮かべて首を傾げている。


「…制約?何それ、ペナルティー的なものなんて何もないけど?」

「えぇ?でも彩峯ちゃんの様子を見てるとぉ…」

「彩峯さん?」


 獅乃の言葉につられる様に、ゾラは自身に向けられている視線に首を向けた。

 彩峯とゾラの視線が交じり合う。


「………。」

「………。」


 片や青ざめた顔で顔を横に振り、片や浮かべる疑問符を更に増やして首を捻った。

 何故そんな仕草を?と考えながら見つめるゾラの頭に、ふと召喚された初日に話した彩峯との会話が過った。


「もしかしてなんだけど…彩峯さん、勘違いしてる?」

「…何?」

「僕が話す気がないって言ったのは、僕の正体についてじゃないよ?」

「!?」


 驚愕の真実とばかりに彩峯が目を見開いて驚く。

 確かあの時、彩峯は皆にゾラの正体について話さないのかとは尋ねた。その時ゾラは確かに返事を、と思い返そうとして固まる。記憶を辿るに、返答はなかったのではないかと。それどころか笑みで濁されていた記憶が蘇った。


 彩峯の表情に獅乃は、何と無しに状況を悟る。


「まさか彩峯ちゃんの勘違い、かなぁ?」

「勘違いしてもおかしくない状況にしたのは僕なんだろうけど。別の事を口止めしたからね。」

「ちなみに何のことについてかは聞いてもいいのかなぁ?」

「ん? 帰還できることについてと、その方法を僕が知ってるって事だね。」

「わぁ、そんな事まで知識にあるんだぁ。何で皆に秘密なのぉ?」

「そんなの帰れる時期とかもセットで知られたら、馬鹿やる人間が出るでしょ?これ以上の心労を僕は求めていないよ。」


 呆然とする彩峯は、次に獅乃の言った言葉を耳にした途端に息を吹き返す。


「私の決死の覚悟が無駄になった気がするなぁ…ゾラくんの正体を言ってもいいなら、今からでも皆に明かしていい?」

「…!?」


 今までゾラの正体を隠さなければいけないと思っていたから、コソコソと二人で会って話をしていたのだ。明かしていいのなら今後、自分も皆もこの世界で動く負担が軽くなるのではないのか。その思いから彩峯の目は、ゾラと獅乃の姿を行き来する。


「別に色々と皆に明かしても良いんだけど…進んで明かしたいとは思わないよね。」

「えぇ?なんで………あぁ。」

「???」


 渋顔を浮かべたゾラの言葉に獅乃は疑問を返すが、途中でその理由に行き当たった。

 何故だか納得顔をする親友の姿に、彩峯は分からないとばかりに目尻を下げる。

 どう言う事なのかと彩峯が尋ねようとする前に、ゾラ達の進行方向から声が届いた。


「おーい、お前ら!いつの間に立ち止まってたんだよ!後ろにいねぇからビックリしただろうが!」


 ゾラ達がキョトンとした顔をする。

 いつの間にやらまた足が止まっていたらしい。通行止めをするように廊下の中央で3人間隔をあけて立ち止まっていた。


 声を上げながら走り寄る洸哉、その後ろを走る深澄たちの姿にゾラはふと思いつく。そして思いつきのまま声を上げた。


「ねぇ。僕の正体は異世界人で、洸夜くん達とは別の世界からやって来てたりするんだけどどう思う?あと転成しまくってて、人間辞めてて、性別なくて、天上人にも喧嘩売れて、相手によっては圧勝しちゃうんだけど、そんな僕ってどうなのかな?」


「「「はぁ!?」」」


 ゾラの言葉に、近くにいた獅乃と彩峯、集団の先頭を走っていたため一番に近くに寄った洸哉が揃って声を上げる。

 突然ゾラの正体についての追加情報を与えられた獅乃と彩峯、駆け寄ってすぐによく分からない話を振られた洸哉は三者三様に表情を浮かべた。


「…突然何を言っているんですか空船くん。」

「…いつもの事とはいえ、ほんと唐突に馬鹿言うわね。」

「…ゾラ、さすがに設定を盛りすぎだぞ?」

「わぁ!ゾラ先輩凄い!多才だぁ!」


 駆け寄りながらもゾラの言葉は聞こえていたのか、深澄、実嶺、隼嗣は呆れた声を上げた。直樹だけは素直に賞賛している。


「…お前な、馬鹿言ってないでさっさと部屋に戻るぞ!俺たちも話し合わなきゃいけない事が山ほどあるんだからな!」


 洸哉は額を抑えて首を振ると、ゾラの腕をとって踵を返した。

 いつものゾラの冗談だと取られたらしい。


 引かれるように歩き出したゾラが苦笑まじりに獅乃へと視線をやると、同じような顔をする姿。

 自身の正体を明かせど、この程度の反応である。

普段の行いからくる冗談だと流される行為ではあるが、ゾラが普段真面目にしていたとしたら痛い人間だと見られていた事だろう。


 ゾラと洸哉たちの反応を話の途中で察していた獅乃は、肩を諌めるだけで言葉を発する事なくゾラ達を追いかける事にする。

 疑問を尋ねられずにいた彩峯も、その一連の流れに眉を顰めるだけで後に続いた。

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