第5話 君に恋してる

アラブに突然移住しすき焼き屋で成功したた樹木町ききまち甲斐子がいこに、口部くちべ多夫たおは、またまたまた電話した。


「君に恋してる」


その時、彼女は茶碗蒸しの試作で行き詰っていた。どうしてもまろやかな口当たりにならなかったのだ。


きみにこいしてる???。黄身を煮、濾してる?。ああ、フィルターで漉すんだ。それも生の状態で無く、湯煎で先に煮る。つまり冷蔵庫から出した冷たい卵の状態じゃ無いんだ!


「ありがとう。もう離さない!!」


「え???、もう話さないの?」

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