第4話 続・愛してる

アラブに突然移住しすき焼き屋で成功したた樹木町ききまち甲斐子がいこに、口部くちべ多夫たおは、またまた電話した。


「愛しちゅー」

土佐弁が混じった。


愛シチュー?。いや、違うわ。タイシチューだわ。魚の鯛シチューじゃなく、タイ人恐怖症の方のタイ。実際タイ人の髪型は怖いものね。そうタイのシチューと言えばスープとは言えないとろみの付いたグリーンカレーシチューよね。

そうよ、日本ではカレーの一種と捉えられてるけど、タイ語で言うとゲーンキャオワーンって言うカレーのかの字も無いんだもの。ありがとう多夫くん。


「いままで本当にありがとうね。ずっと友達でいましょう。」

彼女は電話を切った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る