第32話悪魔公爵アスタロトとの激闘!


 沙羅、葵、桜の合流があり、フルメンバーでアスタロトに挑むこととなった晃達でありました。


「ほほう……あのメデューサを倒したか、お嬢さん方もやるようだな! しかしザコが3人増えたところで形勢は変わらんぞ!」


 アスタロトが相変わらずの余裕しゃくしゃくの態度で話しかけてきた。


 晃が「奴の魔剣から強力な闇のカッターが何本も放たれる、葵の大楯の後ろから攻撃たのむ!」

「わかったわ!」

「わかりましてよ」

「了解したでござる!」


 晃の指示どおりにガーディアン葵の後ろに沙羅と桜が位置取りを行う。


 さっそく沙羅が雷魔法イカズチを詠唱アスタロトに向かって稲妻が

数本放たれた。

 アスタロトから魔方陣が展開、イカズチが反射されて沙羅を襲う!

 沙羅の左腕のガントレットが素早く変形、盾となりイカズチを防いだ!


 晃が腰を抜かすほどびっくりしながら「なに! そのガントレット変形したぞ!」


「金属甲虫達よ! メデューサ戦の大活躍ぶりを認めて、肩当てから左腕のガントレットに昇格させたのよ! これからは盾にも武器にも変幻自在のガントレットよ、名前も左腕だけにレティと名付けたわ!」


 沙羅の左腕のガントレットが縦に自慢気に揺れた!

「魔法カウンターがあるなら、先に言ってよね!」

「すまんすまん! しかしいいなあー変幻自在のガントレットなんて、しかもロケットパンチも可能じゃあないか!」


「ちょ! 秘密の技をバラさないでくれる」


 マジでロケットパンチ使うつもりだったのね……ははは。


「おしゃべりはそこまでだ! 闇の爆裂魔法ダークフレアボム! 闇に集いし眷属よ……闇の魔球にて彼らを滅せよ!」


 アスタロトの詠唱が始まり、闇のボールが360度無数に放たれた!

 さっきの強化版癇癪玉より大きい……、ヤバイぞ!


 晃はかろうじて忍者回避スキルMAXで直撃は避けた! アリシアはファイヤーウォール、ルークはロックウォールの魔法バリアをそれぞれ展開、

沙羅、桜は葵の大盾の背後に位置して守られる布陣にて対応する。


 大爆発が周りで発生した……。


 直撃は避けた晃だが爆発の余波に吹き飛ばされていた……、ルーク、アリシアも同様にバリアだけでは完全な防御が出来ず、手傷を負っている。


 一方、葵の大楯に守られた沙羅達も大爆発で20メートルは吹き飛ばされていた!


 そこに魔剣を持ったアスタロトが大ジャンプして襲いかかった! 床に叩きつけられていた葵に魔剣グラムが……葵が起き上がりなんとか大楯で防ぐ、ガンガンガンガン……大楯に魔剣が打ち込まれる、星7のアダマンタイトとオリハルコンの合金で出来てるレジェンダリーシールドが……次第にデコボコに変形して行く、

「盾がもちませんわ!」


 後ろから桜の弓や沙羅の槍で攻撃するも、軽くいなされた……。


 その時、いち早く爆発から回復していた晃がアスタロトに素早く近づいて閃光玉を投げつけ、後方からスタンディングスリーパーを極めた!


「ちょ! 晃君、先に言ってよね目が見えないじゃない!」沙羅が抗議を……。


「先に言ったら奇襲にならないんですけど……」


ルークが「晃の裸絞めか、あれには俺もやられたな!」


 アスタロトが人間型の普通の大きさでもあり晃のスタンディングスリーパーは完全に極まっていた……。


 「ふふふ」アスタロトが笑うとともに晃の腕に強力な反発が生じ、スリーパーを解かざるを得なくなった。


 アスタロトの背から黒い翼が生えてきていた!

 そして羽ばたき空中に舞い上がる……。


 10メートルの天井付近に静止し、「ふははは! 人間やエルフ風情が俺に勝てるわけがない! さあ蹂躙を開始する! ダークニードル!」


 奴の目の前に魔方陣が展開、黒く細長い30センチ程の針が無数に超高速にて晃達に向けて射出された。


 ルークが「ちぃ! 広範囲の高速魔法だ、バリアの展開が間に合わない!」


 ルークはロッドで弾くが脚に何本か受けてしまう! アリシア、晃、桜も刀で弾くが同様である、葵は大楯、沙羅は金属甲虫の変形盾で、凌ごうとしたがやはり無傷ではない!


 「もう一回喰らったらヤバイですわ!」沙羅達は回復を試みる……。

「回復の間など与えるか!」アスタロトがさらに連続して魔方陣を展開しかけている……。


「出でよグリフォン! 空中戦には空中戦だ!」


 晃が精霊召喚で羽の生えた4つ脚の精霊グリフォンを呼び出し、背中に飛び乗り飛翔した。


 「ほほう! 空を駆ける精霊か……おもしろい」相変わらず余裕を見せているアスタロトに接近、妖刀イザナギで斬りつける!


 アスタロトは空中戦でも敏捷性に優れており、グリフォンと同等なスピードで飛び回り、イザナギの必殺スキル20連撃に魔剣グラムで対処してきた。


「く! このままではグリフォンの活動限界時間が来てしまう、なんとか一矢を報いないと……」


 再度グリフォンで高速接近、斬りかかる!


 魔剣グラムの方が素早く、晃の顔面に突き立つ、

「分身の術!」


 魔剣に突き抜かれた筈の晃が消える、本体はジャンプしており、妖刀イザナギがアスタロトの右の翼を両断!


「なにぃ! 幻術魔法か? これにはさすがに驚いたぜ!」アスタロトは墜落して行く。


 グリフォンは晃を下ろし活動限界時間が来て消えて行った。


 アリシアが「晃やるじゃあないか!」と言いながら、アスタロトの墜落地点を見やる、翼は無くしたもののほとんど無傷のアスタロトが、闇のオーラを放ちながら立っていた!




 さあ第2ラウンド開始だ!

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