第28話悪魔達の襲撃 娘達の成長
ラスボスが所在する50階層を目指して42階層からダンジョン攻略を開始した晃達である。
晃やルーク、アリシアの協力のもとでパワーレベリングしながらここまでの激戦をくぐり抜けてきたこともあり、沙羅、葵、桜のレベルは53に達しており、中堅プレイヤー並みの頼りになる戦力と化している。
晃も遂に魔法忍者レベル100に達していて、総合ランク7位と変わらずだが、ランカー並みの強さを誇るルーク、アリシアもいるので晃達のパーティーは上位パーティーに匹敵する戦力と言えよう。
晃、アリシアを先頭にルーク、コタロー、沙羅達の順番で42階層を進む!
晃が盗賊の敵感知スキルを駆使して「5体来るぞ!」と叫ぶと同時にコタローも「ワン! ワン!」と合図を送って来た。
出現したのは吸血コウモリの1メートル級大型バージョンだ!
アリシアが剣で突きを繰り出すが、スルスルと避けてアリシアが噛みつかれそうになる、晃の妖刀の剣撃もスルスル避けられた!
コタローを肩に乗せたルークが火属性魔法を伴った弓矢を放ち一匹を仕留めた!
「こいつら物理攻撃は超音波で察知して避けるみたい! 魔法攻撃中心で倒してくれ!」晃の号令に、
「わかったわ!」
「オーケイでござる」
「承知いたしましたわ!」
沙羅は雷中級魔法のイカズチを放ち仕留める!
桜はファイヤーショットで多数の火弾を放つ、葵はウォーターカッターでそれぞれが1匹ずつ倒していく!
「すごい! すごい! 皆魔法が上手になってる!」
「魔法職になってからはレベルアップする度に新魔法習得にポイントを振り分けていますもの!」
晃も負けてられない!
「ロックガトリング!」
手を前方にかざし、無数の尖った小石を作り出し最後に残った1匹の体を飛散させた!
ルークに教えてもらった土属性魔法で、アサルトライフルでも撃っているような気分になり、気持ちが良い!
それからも巨大コウモリやゾンビカラスの襲撃が続き!
晃のロックガトリングやアリシアのファイヤーボールで次から次へと撃ち落としていった!
ハンティングワールドオンラインはいつからFPSシューティングゲームに変わったのだろう……。
これはこれで爽快ではあるが!
43階層に降りて、気配を感じロックガトリングを放つと! カンカンカン……放った小石が盾で防がれた!
現れたのは武装された、やたら色黒のゴブリンが3体!
アリシアが「あれは悪鬼だ! 悪魔に魂を捧げたゴブリンだ! 魔法を使うぞ、気を付けろ!」
奴らから咆哮とともに黒い矢が放たれる!
速い! 闇魔法か?
アリシアも晃も体術スキルを駆使してかろうじて避けた!
沙羅達は葵が大盾で防いでいる!
「斬り込むぞ!」晃の号令に、
「おー!」
アリシア、晃、魔刀に持ち替えた桜が刀で斬り込みをかけた!
奴らも棘のあるメイスで応戦してしてきたが!
アリシアの乱舞剣撃、晃の妖刀イザナギからの必殺スキル、桜の火魔法を放ちながらの一閃に敵ではなかった! それぞれが一刀両断された!
「桜強くなったな! その魔刀もすごいな!」
「星7のレア、火の神刀カグツチでござる! ガチャで当たったでござるよ!」
この娘も大金持ちのお嬢様だったな……はは。
晃が皆に
「42階層以降はゲームプラスの情報によると悪魔ゾーンと呼ばれている、ザコ敵もかなり手強いので気を緩めずに行くぞ!」
「おー!」
「ワン!」
次に現れたのはデビルオーガ2体。
デカイ上にパワーもあり大剣攻撃と合わせて魔法攻撃まで仕掛けてくる!
晃、アリシアと桜が斬りかかるが大剣を器用に扱い受けながら、近接闇魔法のダークアローを放って来た!
晃達はかわしながら一旦後退、立て直しをはかろうとする。
「エルフの里で戦ったオーガよりかなり強いな!」ルークがコタローを肩に乗せながら魔法を放つ!
「確かに!」
その時「グングニル!」沙羅が投げた槍がデビルオーガの胸を見事に貫いた!
怯んだもう一体を葵の聖剣エクスカリバーの光属性必殺スキルが一閃! 見事に両断して行った!
「すげー沙羅も葵も前とは比べ物にならない程、強くなったな!」
「もちろんよ!」沙羅が得意気に微笑む!
「晃君やルークさんアリシアさんのパワーレベリングのお陰ですわ、ほほほほ!」
葵も同様に得意気だ!
そう! ゲームってのは日頃のストレス解消の爽快感が全てなのだ!
ハンティングワールドって本当にリアルに世界感を構築しながらも爽快感も見事に両立している……。
「お師匠! 何しているでござるか、置いて行くでござるよ!」
「こらこら! 調子に乗って先行しない!」
「キャハハ!」
「おほほほほ!」
「ワン! ワン!」
さてさて晃達のダンジョン攻略は最終段階まで来ております、どんな敵が待ち受けてますのやら……。
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