第6話 好き。
俺は、坂上蒼。
俺には、今好きな人がいる。
その子を好きになったのは、小学三年生の春。
転校してきて間も無く、家の方向も場所も
まだ覚えられずに、迷子のなった時、
その子は救いの手を差し伸べてくれた。
その子の名前は、川内みさき。
笑顔が似合う、可愛い女の子だ。
でも、今の彼女は俺のことなんかなんとも思ってないだろうな。
そう、わかっているからこそ、
この気持ちはこころの中にしまっておこう。
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