第7話 話したい。

中一の春から、あの子は毎日放課後に


体育館を訪れるようになった。


でも、それは、2つのコートのうち、


1つのコートを使っている、


バスケ部の松岡翔悟を見にきているんだろう。


あの2人は、幼馴染らしい。


そういう関係にも憧れを、いや、羨ましいという


気持ちを抱くようになった。


「話したい」


もし、3年で同じクラスになったら、話しかけよう。


そうおもった。

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