第3話 東京メトロこども大学開校
M「お待たせ。」
I「おせぇよ、豊。早くしねぇと制服の採寸が始まっちまうぜ。」
E「それに時間厳守なんですから、急がないと。」
M「分かったよ。」
新しく出来上がった東京メトロこども大学は校舎がきれいだった。
TY「遅いぞ、もう制服の採寸始まっているぞ。」
I「ほらな。」
M「みんなは、もう測り終わったの?」
MR「とっくうのとうに済ませた。」
M「早いことで。」
I「んじゃ、俺達も測るか。」
M「だね。」
そして採寸が測り終わり、身体測定などが行われ試験が終了した。
I「落ちたら、最悪だろうな。」
S「分かる。」
M「結果は、封筒ごとくるみたいだよ。」
FM「えぇっ!?」
I「まぁ、しゃねぇか。」
A「クラスは、どうせ別々だろうし。」
千明が余計なことを言った途端、御剣怜侍が机を強くたたいた。そして、千明の制服を掴んだ。
MR「千明、貴様!!ふざけて言っているのか!?もし、クラスが一緒だったらどうするつもりだ!?」
A「ごめん、言い過ぎた。」
I「だとよ。制服を離してやれよ、怜侍。」
MR「千明、今度言ったらただでは済まされないぞ!!」
と話し、千明の制服を離した。怜侍は、扉を乱暴に閉めて行ってしまった。
I「千明、お前。調子乗り過ぎだぞ。」
A「反省しているよ。ちょっと言い過ぎたよ。」
KS「怜侍先輩、完全に怒っていましたよ。」
TY「謝ったのか?怜侍に。」
A「うん。」
KS「反省してくださいね、千明先輩。」
A「深く反省するよ・・・・。」
MR「なんだ、千明もう反省したのか?」
M「早っ、もう戻ってきた。」
I「どこへ行くつもりじゃなかったのか?」
MR「忘れ物した。」
A「忘れ物って。」
MR「大事な東横ソードだ。」
KS「実は、怜侍先輩、東横の一人なんですよ。」
A「マジで!?」
NR「僕が知らないうちに東横線の一人になったってわけ!?」
KS「そうです。ちなみに、僕も東横の一人ですよ。」
A「えぇ!?」
NR「それじゃ、みんな揃って東横線の・・・・。」
KS「運転士なんです。」
I「お前は、目黒線だろう?成歩堂龍一。」
NR「三田さん、いつの間に!」
I「お前は、目黒の魂を持っているんだろう?」
NR「でも、東横が三人なんて聞いてもないですよ。」
I「あいつらの本名、知っているんだろう?」
NR「え?知らないです。」
I「おい!お前、何のために目黒線を走り続けているんだよ!?」
NR「っていうのも冗談です。知っていますよ。東横鳴秀と東横怜侍、そして東横佐馬斗。なんかかっこよく見えるのは、僕だけですか?」
I「名前的に響くからな。かっこよく見せてんだろう。」
NK「僕の名前なんて、南北香男留っていうんだよ。」
NR「香男留君の名前って難しいよね。」
NK「香男留の漢字がね。」
M「成歩堂龍一君は、そのまんまだもんね。」
I「俺、龍の漢字がいまいち分かんねぇんだよなぁ。」
NR「違う竜とか出て来るかもしれないけど僕の龍はそのままだからね。」
TT「神の龍の方か。」
NR「その通り。」
MR「ただいま。」
KS「お帰りなさい、怜侍先輩。」
MR「佐馬斗。今日から、終日各停運用で頼む。」
KS「各停ですか・・・・了解です。」
TY「何があった?」
MR「西武池袋が病気に侵されたみたいだ。」
なんと、西武池袋が病気になってしまったのだ。
MR「リンパ節のガンだそうだ。正式名は、公表できないが難病の病名だ。」
I「まじかよ!?」
MR「早期発見のだから、半年の入院だそうだ。」
Z「病院は、どこですか?」
MR「都立のガン指定の、確か駒込って言ってたな。」
DT「それは、駒込病院ではないか!!」
直英が勢いで立ち上がったため、三田の眼鏡に当たってしまった。
I「いてぇじゃねぇか!!直英、急に立ち上がるなよ!!怪我させる気か!?」
DT「すまない、勢いで立ち上がってしまった。」
I「いってて。眼鏡壊したら、弁償しろよ!!」
DT「分かった。」
KS「それより、病棟はどこなんですか?」
MR「304B病棟の1号室の部屋だ。1人部屋の所だ。」
I「んじゃ、お見舞いに行くか?」
Z「今からですか!?」
I「そうだぜ、西武池袋も退屈になっているころだろうしな。」
DT「確かに、みんなで行けば西武池袋も喜ぶはずだ。」
S「運転ってまさか、僕?」
TY「佐馬斗にやらせるつもりだ。」
KS「なんで僕なんですかぁぁぁぁ!?」
っと言いつつ渋谷ヒカリエで田端まで向かった。
KS「最近、先輩にこき使われるのはなぜですか!?」
MR「頼りにしている証拠だぞ、佐馬斗。」
KS「どういうことですか?怜侍先輩!」
MR「それは、自分で考えろ。」
KS「えぇーーー・・・・・。」
MR「それより。なぜ、私が見張りなのだ?」
KS「鳴秀先輩が、二人で見張りだそうで。」
MR「西武池袋の顔、久々に見てなかったな。」
KS「まぁどうなったかは、鳴秀先輩から直々に連絡はいるでしょう。」
二人で話している途端、怜侍の携帯からメールが届いた。
MR「見張りご苦労、病棟に戻って来い。だそうだ。」
KS「ようやく、西武池袋さんの顔が見れますね。」
MR「だな。」
二人は、ヒカリエから降り病棟へ向かい、西武池袋の部屋に到着した。
SI「見張りご苦労様です、怜侍殿、佐馬斗殿。」
MR「退院は、確定したのか?」
I「明日だそうだ。」
SI「おかげさまでこの通りに良くなりましたから。ですが、勤務は無理とのことでした。」
DT「ドクターストップか。」
SI「そう簡単には、復帰できなさそうです。」
SY「仕方ないのだ、池袋。」
SI「有楽町、ほかのみんなには明日には戻ると伝えてといてくれ。」
SY「メールで一斉送信しますね。」
SI「頼む。」
ZK「しっかし、池袋がガンなんて。」
SI「でも、早期発見できてよかったです。」
I「最近の技術ってすげぇよな。」
TY「治療しやすくするための考慮、か。」
M「早期発見すると寿命が延びるらしいよ。」
SI「え?」
M「早期発見すると5、6年延びるらしい。」
I「マジか。」
KS「最近では、見えないものまで発見できる装置を開発中みたいですよ。」
I「だから、病気がこんな早く見つかるのか。」
KS「そういうことです。」
SI「明日、荷物が大量だし重たいと思うから迎え、頼む。」
KS「僕の渋谷ヒカリエ号が良いですか?それとも、怜侍先輩の4000番台にします?」
SI「佐馬斗殿、私の好きな車両はご存じのはず。」
KS「渋谷ヒカリエ号ですね。分かりました、運転は誰が良いですか?」
SI「うーん・・・・。」
西武池袋は、三田の目線に変えた。
I「俺がやれってか?その目線は。」
SI「はいっ。」
I「ったく、明日ヒカリエで迎え行ってやるよ。」
SI「ありがとうございます。」
I「うし、帰るぞ。お前ら。」
KS「帰る気まんまのくせに。」
I「おい、佐馬斗。お前、後で絞めるぞ?」
KS「聞こえてしまった・・・・三田先輩に絞殺されちゃう!!」
桐生佐馬斗は、猛ダッシュで車両へと戻ってしまった。
I「さてと、佐馬斗をやるか。んじゃなぁ、池袋。明日待ってろよ。」
SI「お待ちしております、三田殿。」
挨拶を済ませ、佐馬斗のヒカリエに乗り大学の近く高島平検車区に到着した。
KS「到着しました。」
I「ところで工事は?」
M「無事に終わって、明後日開校だって。」
I「ふん、楽しみだぜ。」
そして翌日、ヒカリエを使い西武池袋の迎えに向かった。
SI「三田殿。」
I「おかえり。」
SI「ヒカリエですね。」
I「ほかのやつらは、勤務中で俺一人だ。」
SI「そうですか。」
I「とっとと帰るぞ、高島平に。」
SI「はい。」
西武池袋を乗せ、高島平へ到着した。
I「さてと。俺は、明日の準備しなきゃいけねぇから後は一人でやれよ。」
SI「ありがとうございます。三田殿。」
西武池袋を下して、三田は明日の開校に向けて準備をしていた。
MR「明日の準備なら、豊教授がやってくれたぞ。」
I「マジか。」
MR「それのおかげで。」
御剣怜侍の言葉が詰まった。
I「何があった?」
MR「見たまえ。」
なんと、全員プールで大騒ぎしていたのだ!
I「おい、怜侍。どういうことだよ?これ。」
MR「私が知らぬ間にプールで騒ぎまくっていたのだ。」
I「結局こうなるよな、あいつらは。」
MR「それに、水は危険だと言ってるそばから入っているのだ。」
御剣怜侍がさした場所は、なんと車両専用プールまで騒いでいたのだ。
I「水に弱いんだからやめさせろよ・・・・。」
MR「それを言ったのだが、どうも聞く耳もたないようだ。」
I「ったく、あとで支障しても俺は知らねぇからな。」
MR「まったくだ。」
御剣怜侍と三田は、大騒ぎしている人達を無視して本部に戻った。
SI「お帰りなさい、三田殿。怜侍殿。」
I「あいつらは、プールで騒ぎまくってるよ。」
SI「また、プールですか?」
MR「車両もだ。」
SI「えぇーーー・・・・・。」
I「明日、開校だっつうのに風邪ひいても知らねぇからな。」
MR「まったくだ。」
SI「楽しみにしているんですか?新しい大学を。」
I「あぁ。」
MR「初めての大学なのでな。」
西武池袋と御剣怜侍と三田は、本部で話しまくった。
そして、大学開校日。
I「さてと、クラスはどうなるやら。」
MR「だな。」
I「おっ、始まったぞ。」
MR「新しい大学の開校だ!!」
こうして、東京メトロこども大学は無事に開校された。
鉄道物語 トレインプリンセス @MITA_KAZUO
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