【終章】

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 真っ赤な子供が、うずくまって泣いている。



 「来ないで」と喚くくせに、その音は「助けて」と聞こえるものだから、男は手を伸ばした。

 凍りついた風が男を拒絶し、切れた指先から血が舞い上がる。もう上塗りできないほど、子供は辺り一面の死骸から赤を浴びてしまったというのに。


「ぜんぶ、ぜんぶぼくのせいなんだ」

「……違う」


「ぼくは、ばけものだったんだ」

「違う」


「ぼくは、生きてちゃいけないんだ!」

「違えっつってんだろうが!」


 幼子の絶望に、共鳴する吹雪。その白い闇の向こうに攫われてなるものかと、男はがむしゃらに風を掻き分け、両腕で小さな体を抱き上げた。

 清らかな新雪と同じ色をしていた髪はべっとりと血で汚れ、呼吸もままならないくらいに震えている。


 男の腕の中で、子供は「離して」と必死に暴れた。その抵抗自体は微々たるものだったが、吹き荒ぶ風が刃のように襲ってくるのだから堪らない。無差別に幼子まで切りつけようとしてくる疾風から庇うため、全身で覆うように膝をつく。


「もう、やだよ……だれも死なせたくない、りょうを傷つけたくないのに……っ。おねがい、りょう――」

「大丈夫だ、俺が必ず助けてやる! だから、」


「――これ以上、だれかを傷つけてしまう前に。ぼくを殺してたすけて、りょう」


 透明な涙を浮かべて、小さい化け物は微笑んだ。全てを受け入れ、悟ったような顔つきで、ゆっくりと瞼を閉じる。

 痩せ細った喉を締め上げるだけなら、男の片手一つで事足りる。彼の握力であれば何の苦もなく、一瞬で、幼子を救えころせるだろう。


 違う。

 そんな幸せそうな死に顔をさせる為に、手を伸ばしたわけではないのに。家族や友人に囲まれ、暖かい場所で眠り、美味いものを食べ、暴力の応酬など知らずに愛されて育つ――そういうこそ、相応しい子供だったはずなのに。


「……ああ、わかった。俺が、殺そう」


 言いつつ、男の手は子供の喉元ではなく、柔らかな頬へ伸びた。ガサガサとした大きな手のひらの感覚に、青の瞳が不思議そうに開く。


「けど、今じゃねえ。もしもまた、お前が望まず誰かを傷つけそうになったら、だ。その時は必ず、俺の手で殺してやる。それなら心配いらねぇだろ?」


「ほん、とう?」


「嘘じゃねえって、約束してやるよ。ほら、小指出してみろ。――最期まで、俺がお前の傍にいる。もう、何にも怯えなくていい」


 ふっと細められた男の眼は、静謐な夜を閉じ込めた深い黒で。揺り籠で眠りに落ちるように、幼子の体から緊張が解けていく。


 絡めた小指の意味を、少年はまだ知らず。

 背負った罪の結末を、男はとうに知っていた。


「だから。生きろ、純也」


 風が止み、音は途絶えた。



     ◆ ◆ ◆



 重い瞼を刺す白が、天井の照明だと理解するのに、遼平は三分を要した。

 相変わらず起動の遅い脳では、自分がどこかの部屋に寝かされていることぐらいしか分からない。貼りついた喉を開こうとしたが、出てきたのは鉄の味がする咳だけだ。


「遼……? 目が覚めたのっ、遼!?」


 視界の端から顔を飛び出させてくるなり、それは大粒の涙を浮かべた。遼平が「じゅんや」とだけ口にすると、懸命に声を堪えた安堵がぽろぽろと伝い落ちる。


「良かった……本当にっ……遼、酷い傷で、最後まで起きなかったから、僕……っ」


 もしもこのまま、目を開けてくれなかったら。そう自身で続けた言葉に、怯えて震え出すものだから、遼平は仕方なく軋む体を起こす。四肢のあちこちを鈍い痛みが貫くが、そんなもの、延々すすり泣きを聞かされることに比べれば。


「ったく、この泣き虫が。俺がお前より先にくたばるわけねーだろ」

「うん……うん……っ」


 純也の頭に手を押しつけながら、遼平は周りに視線をやる。何度か世話になった、宮友美術館の仮眠室だ。十畳のスペースに布団が並べられており、遼平の反対側に寝かせられているミイラ男はおそらく真だろう。

 壁際に寄りかかって座っている澪斗は、包帯を巻かれた素肌の上に、制服一枚だけを羽織っていた。


「希紗は……」

「今ちょうどね、上で閉幕セレモニーをやってるの。流石にもう騒ぎは起こらないだろうけど念のためにって、表側の警備員さんたちに協力してるよ」

「セレモニーって、あの空爆直後みてぇな焼け野原、客にどう説明すんだよ」


 言い得て妙、というか事実ほぼその通りなので、少年は苦笑いするしかない。純也もこの目で見てきたわけではないが、先ほど希紗からあった報告では。



『一晩でホール建て直すのは流石に無理だからって、会長の指示で一旦全て更地にしたんだって。で、今は見渡す限り真っ赤なポピーの花畑!』


 マスコミどころかグループ関係者も揃って狐につままれたような顔をする中、会長はさも当然とばかりに料理を運ばせ、青空のもと立食パーティーを始めたという。


「この地を訪れてくれた『鮮血の星』に、感謝と敬意を込めて。私たちの星が幾度悲しみに染まろうとも、いずれ大地を覆う赤が、今日のような景色であることを願います」

 ……そう全力でもっともらしいことを言って、場を乗り切ってみせたらしい。



 「結局最後まで、会長の機転に助けてもらっちゃったね」と少年は眉を下げて微笑む。その口元に赤黒い跡が残っていることに気付いて、遼平は身を乗り出した。


「ンなことよりお前の怪我はどうなんだ。起き上がれる体じゃねーだろ、まだ寝てろ」

「平気だよっ、僕はもうすっかり元気!」

「嘘つくな。顔にだってまだ血が……」

「あ、ごめんこれイチゴジャム」

「…………いちごじゃむ?」


 拭った指先を舐めながら、少年が首を向けた先。大人が悠々と潜り込めそうなサイズの段ボールが二箱、開封され転がっていた。でかでかと印字されたロゴには『宮友パン』とある。


「会長がね、お見舞い代わりにって菓子パンを差し入れてくれたんだ!」

「……お前まさか、あれ全部食ったんじゃねえだろうな」

「そ、そんなことしないよっ。遼が心配で、まだ一箱分しか喉を通らなくて……」


 白目を剥く遼平の前で、純也は「安心したらまたお腹が減ってきちゃった。遼も一緒に食べよ!」と自身の顔ほどもある特大の粒あんパンを取り出してきたではないか。

 ぐいぐいと男の顔にパンを押しつけ、「食べればすぐ元気になるよ!」と荒療治ですらない回復法を勧めてくるので、その口にあんパンを突っ込み返して強制ミュートにさせた。


 気流を支配下におく特殊能力に、死を回避する治癒体質。そんな神の御業じみたエネルギー源が「風を浴びるか、腹を満たせばOK」というのだから、便利なのか不便なのかは微妙なところだ。単純で分かりやすいのは結構だが、おかげで蒼波家のエンゲル係数は毎月ハイスコアを叩き出している。


「たっだいまー、ようやくセレモニー終わったわー」


 髪の毛先まで疲労を滲ませ、ふらつきながらも希紗が戻ってきた。あくび混じりに「あれ遼平、生き返ったの?」などと聞いてくるので、男は「生憎まだ一度も死んだことねぇよ」と口元を引き攣らせる。


「そうそう、炎在えんざい先生から全員分の請求書を預かってるんだけど。はいこれ、遼平と純くんの」


 希紗が封筒を取り出した途端、分かりやすく患者たちの血の気が引く。あの澪斗の表情筋ですら嫌悪感を露わにし、純也はがくがくと震え始めていた。

 遼平は横になっていた部長の胸ぐらを掴み上げ、どういうことだと激しく揺する。


「お前ッ、よりにもよってアイツに頼んだのか!?」

「ししし仕方ないやろっ、炎在先生でもなければ今頃半数は火葬場やぞ! 何事も命あっての物種て言うし――」

「うるせぇ土に還すぞミイラ!」


 畳をぶち抜いてダイレクトに上司を埋葬しようとしている遼平を、純也が必死に宥める。誰かに当たらないとやっていられない遼平の気持ちも、理解できなくはない。


 生体反応が残っている限り、どんな状況からでも必ず患者を救いだす奇跡の手。ただしその見返りに、三度死のうが払いきれない額の医療費を吹っ掛けてくるのが闇医者・炎在である。

 遼平と純也にとっては、昔から顔馴染みの掛かりつけ医であり――要するに二人が金欠にあえぐ原因の大半は、あの守銭奴なのだ。


「知りたかねぇが……二人でいくらだ、純也」

「えぇっと、だいたい今回の報酬の――」

「どれぐらい持っていかれる?」


「三倍の額だね……」

「マイナスじゃねーか!」


 「ようやく先生へのツケが返済できるはずだったのに……」「嘘だろ……あれだけ命振り絞って働いて、結果借金って……なぁ……!」容赦なく並ぶゼロの桁数に打ちひしがれ、二人は畳に沈み込む。どう考えても今回の真の敵は、ルインでもその雇い主でもなく、あの闇医者である。

 しばらくはまた電気の止まった部屋で二人、パンの耳をかじって日々をしのいでいくしかないのだろう。


「あー……失意のどん底なところ悪いんだけど、会長が最後にお礼を言いたいんだって。オーナー室で待ってるから、動ける人だけでもって」


 その言づてに対する彼らの反応を、希紗はおおよそ見越していた。が、あまりに想像通りだったので小さく噴き出してしまう。


 自力で立つことすら困難だろうに、誰からともなくワイシャツに袖を通し、ネクタイを締め、制帽に手を伸ばす。意地か対抗心か、涼しい顔を取り繕って出揃う部下たちの先頭に立ち、部長は腕章を付け直すと。


「ほな、最後くらいビシッと決めますかー」



     ◆ ◆ ◆



「一週間、君たちは実に見事に働いてくれた。ありがとう。今日で依頼は完了じゃ」


 そう宮友会長はにこやかに迎えてくれたが、背後の巨大なガラス窓には未だ、元秘書による銃弾のヒビが走っている。ここから見渡せていた西洋庭園も、今となっては急ごしらえの花畑だ。


「この度は我々の力が足りず、誠に申し訳御座いませんでした。損害の補償につきましては、後日改めてご相談を――」


「何を言う、頭を上げておくれ霧辺くん。今回の件、聞けば中央ホールそのものが敵の手中だったそうじゃないか。そんな状況でよくぞ、『鮮血の星』を守り抜いてくれた。それに比べればこの程度、大事の前の小事じゃよ」

「会長……」


 入室早々、腰を九十度に曲げたまま固まってしまった真を、会長は気遣う。ようやく上がった彼の顔は、右半分が包帯に覆われ、左目にも腫れが残っていた。他の面々にも少なからず治療の跡が見受けられるが、誰一人としてそれを理由に姿勢を崩したりはしない。


「本当に、君たちに頼んで良かった。『鮮血の星』もそろそろ、専用機の待つ空港に着いた頃じゃろう」


 中野区支部への依頼はあくまで『オープニング期間中の館内』に限られているので、輸送時の警護までは担当外だ。これでようやく全ての肩の荷が下りる、と力を抜いた希紗が、ふと気になって隣の純也に耳打ちする。


「まさかとは思うけど。実はここまでの全部が陽動で、このタイミングで『鮮血の星』が盗まれる……とか、ないわよね?」

「その心配は要らないよ。だって、そもそもあの予告状だけは……」


 そこで会長の視線がこちらに向いていることに気付き、純也は焦って口を閉ざす。老爺は「ああ、やはり君には見抜かれておったか」と、悪戯が見つかってしまった子供のように舌を出した。


「いつから気付いていたのかの? 『鮮血の星』への予告状を出したのは、私じゃと」

「えっと、五日目が終わる頃に」


 「へ? …………えぇっ!?」と素の声をあげてしまった上司に申し訳なさそうにしながら、純也は続ける。

 初日から次々と襲い来るハプニングに対し、その動機や目的を探ろうと警備員側は躍起になった。そしてそこに焦点を絞るあまり、目の前で起こったを見ていなかったのだと。


「これまでにあった騒動の中で、窃盗予告による影響だけは誰にも害をなさず、美術館の利益に繋がりました。この結果こそが、差出人の狙いだったとしたら……と」


 全ての出来事に共通項があるはずだ、という思い込みのせいで、自ら問題を複雑化させていただけで。一つずつ逆算するように紐解いていけば、単に二つの思惑が絡み合っていたのだと気付く。

 美術展を成功させたい悲願と、それを台無しにしたい執念と。


 宮友会長は出来の良い生徒を褒める拍手で、「流石じゃなあ」と感心している。


「なっ、何故それをこちらにも教えてくれなかったんです!? 初めから嘘だと分かっていれば、他のことにもっと人手を割けたはずで……!」


「いやぁ、悪かったのう。なにせグループ内でも、特別信頼のおける者にしか伝えておらん秘中の秘じゃ。米田くんにも教えとらんかったし」


「もしかして、会長は米田さんの正体にも――」

 薄々勘づいていたのでは、と、少年が最後まで指摘することは叶わなかった。


 突如、アフリカ象でも逃げ出したのかと思わせる騒音と地響きが、どこからともなく迫ってきたのだ。それも、背筋を凍らせる異様な熱気を放ちながら。

 反射的に真たちは臨戦態勢を取り、会長を護るべく扉へ武器を向けた。が。


岳蔵タケゾーッ、お前という奴はあぁぁ!!」


 息をゼイゼイ切らしながら乱暴に入室してきたのは、他でもない代々木会長だ。厳格そうだった雰囲気は見事に消え去り、髪も所々乱れて、目はこれでもかと血走っている。まさかのご本人登場に、警備員たちは揃って口を半開きにすることしか出来ない。


 硬直してしまった五人など眼中に在らずとばかりに、代々木会長は大股でオーナーデスクに詰め寄り、両手を叩きつけた。衝撃で書類や湯呑みが吹き飛ぶ中、旧友同士の睨み合いが続き、出た言葉は。


「やりおったな岳蔵っ、今度こそ勝てると思ったのに! お前はいっつもそうだ、人の裏をかいて変なのを用意して勝ちおって!」


「はっはー、相変わらず詰めが甘いのう小太郎コタロー。お主の考えることなぞ手に取るように分かるわい」


「ぐうぅ……っ、認めん、認めんぞ! お前の引退に泥を塗ってやろうと思ったのにッ、これで勝ち逃げなど俺は許さんからな!」

「あぁ引退あれ? 嘘じゃけど?」

「おまえええぇ!!」


 絨毯に崩れ落ちた代々木の巨体を見下ろして、宮友会長は得意げに笑う。「いやー、そう言っておけば小太郎、絶対その機会に仕掛けてくるからのう。迎え撃ちやすくて助かったわ」そういう所じゃぞお主、とアドバイスまでする余裕ぶりだ。


「ま、待ってください! それじゃあ会長は、初めから黒幕が代々木さんだって知ってたんですかっ?」


「うん、そうじゃよ。君たちが優秀すぎて、小太郎ときたら途中で証拠を掴まれてしまうものだから、思わず私が助け船を出してしまったぐらいじゃ」


「なんでそんなことを……」

「その方が小太郎、より悔しがるじゃろ?」

「ちくしょおおぉぉ!!」


 拳で床を殴り続ける旧友に、指をさして腹を抱える宮友会長は心底楽しそうだった。もはやどちらが加害者なのか分かったものではない。


「思い出すのう、あれは小学校の時じゃったか? 小太郎が運動会のパン食い競争で私に負けたのが、最初の勝負じゃったなぁ……」


「そうだッ、俺は未だその悪夢にうなされるのだぞ! あの日の為に必死に練習していたのに、お前は『やっぱりあんパンがいい』とか抜かしおって俺の狙っていたパンを横取りしたではないか! おかげで俺は四位だったのだぞッ、死ぬまで許さん!!」


「だってあんパン好きなんだもん」

「俺だって大好きだったんだーッ!」


 会長同士による不毛かつ一方的な口論が続く後ろで、警備員たちの頭上で何かが盛大に砕けた音がし、全員が骨の髄まで脱力した。一テンポ遅れて、五人の驚愕とか呆れとか怒りとか、様々な感情が混線した拍子抜けの悲鳴が響く。

 そんな、そんな事はまるで――


「ふっざけんなよこのクソジジイ! いつまでガキみてぇにケンカしてやがんだッ」


「「もうかれこれ六十九年」」


「本気でいい加減にしろ……」

「私たちのしてきたことって一体……」

「経済界まで巻き込んで、何してはるんですか……!」


 頭を抱える仲間たちの中で、純也だけが「あ、だからお客さんがいる時間に爆破するのは避けてくれたんだぁ」と手を打って納得している。確実に死者が出るタイミングは外してくれた、代々木会長の物凄く微妙な優しさに苦笑いが漏れた。


「もう我慢できねぇ……ぶっ壊すぞジジイどもッ、来い宋兵衛ええぇ!」

「ダメだよ遼っ、そんなこと叫んだら本当に宋兵衛さん来ちゃ……うわもう来てる真君窓の外ー!」


 犬歯を剥き出しにする遼平を抑え込もうとしていた純也が、窓を指して青ざめた。快晴を映していたガラスが蝙蝠の黒一色と化しており、胃が破裂するほどの恐怖とストレスに部長が泣き叫ぶ。

 まさに前門の鬼、後門の魔物状態にあるのだが、肝心の会長たちは言い争いに夢中で気付いてすらくれない。


「っ、傷口が……」

「澪斗ちょっとしっかりしてー!?」

「てめぇら二人仲良くあの世でケンカしてろってんだああぁ!」

「遼やめてっ、ほんとに死んじゃうからぁー!」


「あぁ、蒼波くんは少し静かにしてくれるかの。細かいことじゃから、気にしないで」


「全ッッ然、細かくねぇ――!!」




 そして。

 そしてこの後、美術館のオーナー室は謎の大破を遂げたが、宮友会長は細かいことは一切気にしなかったという。



        ―――― 依頼1《禍の紅い星》完了 ――――

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