後編 娘の叫び
今年、祖母(母方)の体調が急変。
お見舞いに行った頃にはもぅ会話も出来ない状態で長くはないでしょうとの事でした。
「一昨日まで会話も出来ていたんだけど昨日からこんな状態です」と看護師さんが説明してくれました。
酸素マスクを嫌がりすぐに外そうとし、暴れるようです。
数時間、祖母のそばで着いていましたがその間ずっと「嫌ヤァ!」「嫌ヤァ!」と叫び怒ってマスクを外したりしていました。
水も飲めず、カラカラに乾いた唇をしめらす事すら出来ないと言われ、
私は外したマスクを祖母の口元に戻す事しか出来なかったのです。
マスクを外すと落ち着く祖母を見て、マスクを付けないといけない!と言う気持ちとマスクを外してあげたい!そしてせめて唇にだけでもお水で湿らせてあげたいと言う気持ちですごく辛く祖母のそばを離れました。
そして帰宅し数日後。
いつも通り家族みんなで寝ていると、娘が急に大きな声で『水〜〜!水ちょうだい!』と叫び起き上がったのです。
たまに寝ている時小さな声で「喉乾いた〜〜」と言って飲ます時もあるのですが、この日は娘が言ったのかと思えないくらい、いつもと全く違い私も主人もびっくりして飛び起きました。
私はこの時祖母が水を飲みに来たのかと言う気持ちでした。
「たくさん飲んでいいよ。」と娘に水を渡しました。
そしてカップの水を飲み干し
「まだ飲む?」と聞きましたが首を振り満足したのかそのまま一瞬で寝ました。
私は祖母の事が気になってなかなか寝付けませんでした。
そして30分くらいしてからか兄から電話がなりました。
朝4時くらいの電話なのでもぅ電話の内容はわかりました。
私は「何時くらいに亡くなった?」
と聞くと
「30分くらい前」
と言う事でした。
主人と顔を見合わせ
「おばあちゃん最後にお水飲みに来たね」
と2人で納得。
こんな体験は偶然なのか虫の知らせとは本当にあるのかまだ不思議でなりません。
しかし今までの体験で何かあるのではと考えています。
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