お母さん
歪
プロローグ
エミsaid
『カイちゃんそれどういうことなの?』
私が問いかけると、カイちゃんは
「だからあ、俺のばあちゃんの家の近くに霊園があるから
一緒にお墓参り行こうぜって行ってんだよ!」
『私関係ないでしょ』
私が素っ気無く言う。カイちゃんは引き下がらずに
「お前ん家の墓もあるんだぞ」
ピクリ、と思わず反応した。
お母さんのことが気になったからだ。
お母さんは私が4歳の時に事故で死んじゃった人だ。
お父さんには「知らなくていい。お母さんの墓なんて」って。
おじさんに聞くと「知らんよ。エミちゃんのお父さんが知ってるんじゃないか」なーんて言われた。
そして私の家系で今生きている女の人はいない。
みんな心臓発作とか脳梗塞、癌、事故とかそう言うので死んでしまった。
その意味がわからない。せめてお母さんのお墓を知ればなんか
わかるんじゃないかって。
考えていたら答えはこれ一つになった。
『私、カイちゃんのおばあちゃん家に行くよ』
するとカイちゃんは
「やっぱな。お前ならそう言うと思ったよ」
そうやって私たちはカイちゃんのおばあちゃん家に行った。
これから起こることなんて知らずに...。
お母さん 歪 @ibitsu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。お母さんの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます