第4節 女神に適当に放り込まれました。
目が覚めるとカミトは森の中に倒れていた。
「んっここは……」
周りを見渡しても誰もいない。
(あのちんちくりん女神……ここに飛ばされて俺にどうしろと?)
実際は詠唱中に邪魔をされたから転移させるポイントが狂ってしまっただけなのだがカミトはその事を覚えてない。
「さあてどうしますかねー?」
カミトがいる場所は《深王の森》という樹海の中である。
地面から岩が出てきていて、それにコケがいっぱいついて、その岩と岩の間から大木の根が生え、絡まりあっている。
例えるならば屋久島の屋久杉を家族旅行で見に行った時の景色に似ている。
「なにか持ってねーのかな……ん?」
左の後ろポケットに小さな手帳のようなものがはいっていた。表紙にはアルミスの異世界マニュアルと書いてある。
少しイラッとしたがすることがないので目を通した。
(なになに)
①あなたは異世界人特典でスキルに鑑定、収納が追加られます。(レベルに応じて成長する。)
鑑定 食べ物の説明が見れる。
収納 レベル×1㎥の物をしまえる。
②自身のステータスの確認ができる。(ステータスと念じてください)
③思念バンクを持っている。(この世界の金銭は思念に換金されます)単位Pと数える。
④身分は奴隷→平民、商人、冒険者→貴族→王族
⑤一般的な知識を持つ生物は魔人、獣人、人間、精霊、悪魔、天使、魔獣、霊獣、神獣
⑥MP、SP、HP、TPがある。
HPは体力量。HPは一定時間で回復。
MPは魔力量、TPは気力量。MPとTPは半日に1回全回復。
SPはスキル取得経験値一定の条件の元消費することで
スキルを取得可能。レベルアップで増える。
……以上
(…………えっこれだけ?)
「本当に基本だけかよ!この状況を説明することくらい書いてくれてもいいだろうがー!!」
思わず叫んでしまった。
5分後落ち着きを取り戻したカミトはまずステータスを確認することにした。
(確か念じるんだったよな……)
心の中でステータスと念じた。
カミト ハナブシ(男↔女)17才 人間
Lv.1
HP 100
SP 100
TP 50 ↔MP50
術技 なし
体術 柔道
スキル 鑑定、収納
ユニークスキル ???
装備 なし
祝福 数学の祝福(和)
契約 なし
呪い 転換の呪い
(うん……なんか微妙じゃね?てか表示変じゃないか?)
(数学の祝福って……確かに数学は得意だったけど……)
ひとまず説明見るか。
数学の祝福
演算や暗算が得意になる。和や差を使うことが出来る。
(予想通りだよ……頭が少しキレる人になっただけじゃねぇか……和を使うってのも訳わかん)
次は呪いか……
転換の呪い
性別やステータスが入れ替わる。
……は?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます