人物紹介とか笑っちゃう
「おい、風香。今日客が来るから用意しておけよ」
始まりは結構唐突。一日の始まりのことだよ。僕はそんなすごい冒険に出かけたりはしないから。異世界には行かないよ。
「なんの用意をすればいいんですか?僕はコミュ障なのでそういうのはあおいちゃんに任せてくださいよ。僕の専門じゃありません。……そんなこと、わかってましたよね相馬さん」
「いや、今回の客は10代女子に大人気の人たちだからな。お前とか結構アニメ好きだろう。アニメには欠かせない人たちだ。楽しみだろう?」
「僕はアニメが好きなんじゃないんですよ。鏡花ちゃんが好きなんです。」
僕はそんな捨て台詞カッコ笑いを吐いて相馬さんのいる部屋から出ていった。アニメには欠かせないってことは所謂〈きゃらくたーぼいす〉ってやつなのかな。まぁ言われなくてもそうであることに間違いはないんだろうね。僕は勘がよく当たるから。
僕、街田風香は僕っ娘だ。そして、ロリ属性を持っているのにもかかわらずショタ属性の強いって言われる幼気な13歳の中2の少女である。まぁまぁよろしくお願いです。
「おいっ。なんで帰るんだよ。せぇっーかぁくおしゃべりできると思ったのに……」
「あゝウザイ相馬さんでしたか。かるーく消えてくださると僕のためにも地球のためにもいいってものですよ。」
相馬さんは時期社長なのである。あだ名はカントクーかロリコンーである。ちょっとばかしうるさい人。
「いや、俺は消えない。だって一人娘の君の面倒見るのは俺なんだから。」
「あんまり。僕の家庭事情へ介入しないでほしいかな。僕のお父さんはヤリ○ンだよ。お母さんはヤ○マンです。あゝ心配しないでください勿論血はつながっていません。」
「シビアだな。君と話すと頭良くなりそうだけど場の空気が重くなる。」
「じゃあこうしましょう。さっきの文章の最初に『場の空気を重くするつもりはないですが』というのを付け加えましょう。こうすることによって僕は先にこれを伝えているので聞いた相馬さんが悪いということになります」
それじゃあまた。と言ってまた相馬さんを無視して自分の部屋に帰ろうとする僕を相馬さんはプライドを捨ててまで引き止めます。
「おいっ!だーかーらーなんで帰っちゃうの?楽しくおしゃべりしよーよー」
「知ってますか相馬さん。そのセリフは変態中年が女子高生に話しかけるときにというか猥褻行為に出るときに使う文句なんですよ。あなたは変態中年でしたか?」
「いや違うね。俺は紳士なんだから」
「ハァ。あなたはいつまで経っても変わりませんね。少しは成長したらどうなんです?紳士紳士言っいる暇があるんならあなたはイギリス人にでもなって【ふいっしゅあんどちっぷす】とかつくってヨーコちゃんにでもあげて来たらいいと思うよ。あとそれと。あなたは変態中年ではなくロリコン中年でしたね。失礼いたしました」
「なんかお前と話していると死にたくなるよ」
「そうですか!!それはいいことですね?僕はコミュ障なのですが僕と喋ってたくさんの人が自ら死んでくれるならいくらでもしゃべりますよっ!」
「人間不信って怖いな」
言わせて置いて何なんですかねこの中年。小説家志望のこの僕街田風香が責任を持って相馬さんの嫌われ小説を書くことが決定いたしました。
「それよりですよ」
「ん?」
「僕の質問に答えてください。用意って何すればいいの?」
「お前が得意なAMERICANすまいる見せてやれば完璧さ」
「ふーん。やっぱり自分でどうにかするよ。で、何人くらい来るの?」
「えっとー8人?」
自ら招いておいてどうして人数に詰まる。理由はかんたんすぎないか?人数、多すぎやしませんか?
「えっ!相馬さんは気がついていないかもですが、うちんとこ居候きたんですよ。お兄ちゃんも時々いるし。色々あるんだよ。大変なんだよ!わかってる?」
「分かった上での判断だ」
僕はそぉっと後ずさりして自室へ向かった。
ガラクタ組 @tyouwasuzu
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