第9話パーティー名とか決まるかよ

「いいですか、皆様にやっていただきたいことがあります。」

相沢が唐突にしゃべった。

ちなみに、さっきまで俺はこの先を心配してる仲間の木村と仲良くなった。

何だかんだ木村いちばんだわーかっこいいし頭も良いしこいついなければ今ごろ過労死してた。

「パーティー名を決めたいのです。」

「…は?」

「いや、私がここのリーダーじゃないですか。そこでこのパーティーを代表して書類にの一番強い人を私、二番目に強い人を私、一番魔法が扱える人を私、一番攻撃力がある人を私、一番頑丈な人を私。一番速い人を私としたのですが、パーティー名だけ思い浮かばず…何か良い案ありますか?」

「相沢殺し隊」

「却下で。」

こいつがあまりにも死んでほしく思い、つい…。

アホにもほどがある。

ツッコム気が失せるレベル。

「「…」」

はい、こうなるよねー。

この沈黙、どうしよ。

すると三河が提案をする。

「ねえ、これ一人一人作ってみて一番妥当なのにしない?」

「そうしますか…いえいえ別に思いつかなかったのではありませんよ?ただ、そのえーっとつまりあー」

「あー分かった分かった」

「よっしゃ♪作ろ♪」

秋が相沢が持ってる書類と相沢をまとめてバンバンしながら言って、その後に夢原がそう言うとそれを合図にしたかのようにコピーした書類にそれぞれ取りかかった。

ってコピー?いつの間に?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…は?

そう思うのも無理ないだろ。

だって夢原、朱里、秋の全ての一番○○は全部自分、パーティー名は自分の名前と愉快な仲間たちという名前。

例えば「秋と愉快な仲間たち」みたいな。

「……え…っと……これ?」

「う、うわー、これはヤバイ。」

「誰だこのパーティーにした奴殺したい。」

俺等三人、苦労するなと確信した。

まあ、結果一番強い人木村、二番目に強い人を俺、一番魔法が扱える人三河、一番攻撃力がある人夢原、一番頑丈な人相沢、一番早い人朱里にした。

兼ねるのもありだが、普通にこうらしい。

戦闘は他人の朱里しか見てないからな。

そして、さっきからすごい面倒くさいことになっている。

「うう、僕だって…」

はい、秋さまですいい加減にしろと。

「パーティー名どうする?」

「パーティー名とか決まるかよみたいなんでいいっしょ♪」

「それで。」

俺は疲れていた。

パーティー名どうする?と聞いてパーティー名とか決まるかよと自分の内心を名前に…。

自殺したい。

面倒くさいからOKしたけど。

「では、これから全勇者が集まる勇者の会を開きますので、王の間に来てください。あと書類は紹介用にお預かりします。」

紹介…ああ、パーティー名パーティー名とか決まるかよ…。

仕方ないな(絶望)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る