第8話結局訓練とはなんだ

俺はあの忌々しい奴…名前は出さないが、あいつ。

奴は夢に来なかった。

最高すぎる~。

異世界ではじめてぐっすり寝れたと思う。

「あ!おきた!」

「やっとですか、一体なんでそんな爆睡できるのか理由が知りたいですね。あまり疲れもなさそうですし。」

「あ、起きました?」

目を覚めたら朱里、相沢、秋さまがいて順に話しかけてきた。

「これが睡眠魔法オンマイスリープ、だ。」

「すぐ寝れるって色々強そう!」

うん、その理論全くわからない。

「ところで、なんか獣みたいな声とか臭いとかしたんだけど。」

「アッハッハッハッハ!」

秋さまが高らかに笑う。

「そんなこと天地がひっくり返ってあるかもレベルだぞ?そもそもここ部屋だぞ?ナイナイアッハッハッハッハ!」

「あれ?KYARA変わってない?」

「何か変だね!」

「キチガイじゃないですか?」

「ひどい!僕はただ敬語抜いただけ」

いや、結構引いたぞ、俺。

「恥ずかしくないのか?」

「人生生きて数万年…多分一番恥ずかしい」

「数万年ですか、スゴイデスネーウワワワワー。」

ちょっと相沢秋さまへの当たりが強い気が、あ俺もか。

「てか他の三人は?」

「ああ、今頃勝ってると思うよ。」

キギィ、とドアの開く音がする。

「噂をすればなんちゃらら、というやーつね!」

俺はつっこまないからな。

「ただいま~」

「……帰…っ…た…。」

「ヤッホー♪帰還したよ♪」

「訓練はどうだったんだ?」

俺はそう聞くと、夢原が得意気に

「勝ったよー♪誰かさんと違い私は三人も倒したわよ♪おつ♪」

くそ、マジではらたつな死ねば良いの…いや落ち着け俺。

アイドルに死ねば良いのにという奴、うん糞だな。

俺は糞になりたくない。

そう思いなんとかこらえた。

「なにか説明はあった?」

と聞くと、三河が

「ないわよ。何も。」

その言葉を聞いて、俺は思った。

結局訓練とはなんだよいい加減にしろこれ考えた奴、氏ね!!!

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