第7話仕事はしたから降参する

「あいつら、容赦なくやりやがったぞ!」

うん、あいつらじゃなくて朱里だけな。

「くそ、やるしかねえ!」

そうすると、六人の対戦相手が出てきた。

というかさ、思うんだけどこれ訓練じゃん?

何でこんな急に実戦させられるの?

これ考えてるやつ氏んだほうがい…いや普通に考えよう。

氏ねとか野蛮な言葉使ってはいけない、うんうん。

冷静に考えてみよう。

実戦することで戦いに慣れて、自分のスキルの威力とかがわかるねーいやーさ~すがーわわーれーらーのーおーうーこーくー。 

こんな棒読みをさせられるとはな、初めてだ。

「オイてめえ聞いてるのか!」

「聞いてねえよ死…ああ、ごめんなさい。俺の前から消えてくれ。」

「いってること同じじゃねーか!てめえ!格闘家なめるな!」

「なぜ俺が死ねと言おうとしたことが分かった!」

「うるっせー死ね!くらえ!バーニングザ★スプラッ…グハア」

「な!」

別に俺なにもしてない。

ただバーニングザ★スプラッなんとかを来たからメイドさんから借りた剣を投げた。脳ミソらへんに。

「ガハアアアアアア」

細かくいうととてもグロいため割愛させて表現すると、脳ミソがはみ出してきた。

見たくねえ。

するといつのまにか俺が剣を投げた相手はどっか行った。

消えたという方が正しいか。

「さて、恐らく治療かなんかのため転移されたのだろう。では、これより俺は、仕事終わったし」

「終わったし、何ですか?」

そう聞く秋さまに、俺はニヤリと笑い、こう言った。

「武器がないので、降参!」

するといつの間にか、俺は部屋まで戻っていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

部屋に戻った俺は、改めて部屋をみたところ、異変に気がついた。

「…なんか声がしないか?」

この部屋から聞こえる。

それも人間とは思えない声だ、獣の吠えた声みたいな、ほんの微かな声だが一体どうなっているのか。

それに、異臭もする。

これまた少しだが、誰もいないとよく部屋の異変に分かるな。

というと朝からあった可能性があるのか、迂闊だった。

とりあえず、ルームメートに話した方がいいと判断した。

しかし、全く来ない。

うーわ、どうしよう。

仕方ない、俺は恐らく昨日の悪い夢の影響で疲れているのだ。

もう、ぐっすり寝よう。

早すぎるけど。

「オンマイスリープ!」

あ、あと次夢に出たら俺は死んで作者を困らせる。

そう思いながら視界が暗くなっていき、やがては気持ちよく、夢に作者は出てこずに、寝たのであった。








部屋の中にいる自分以外の存在を放置して。

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