第4ゲーム こんな色恋沙汰なんです。
深水「唐突に申し訳ございませんが、今日は恋愛ゲームで勝負です。」
美羽「ほんとに唐突ッ!!!」
あいつが戻ってからはいたってそんなに生活は出ていく前と変わらなかった。そして何でか知らないけど…何故か今あいつの恋愛ゲームに付き合わされてる。
深水「今日は恋愛ゲームで勝負すると同時にお嬢様にも女子力を身に付けてもらいたいと思いまして…」
美羽「あんた性別も分からなくなったの!?私、女子何だけど!?女子力あるに決まってるでしょ!!」
深水「……すみません。」
ったく…それで今日やるゲームは「めきめきメモリアル」?私は恋愛ゲームなんてさらっさらだから今日やるのが初めてなんだけど…
深水「私は今までに約120人のヒロインを落としてきたので、通称「落とし神」と言われています。」
美羽「いやいやいや!それどっかのオタクメガネだから!!」
ここまでパロディを持ってくるなんて、相当な神経してるわねこいつ……
ゲーム『めきめきメモリアル☆』
ゲーム画面からもうヤバイ感じがプンプンするんだけど。
深水「先ずは私からやらせていただきます。」
フリー攻略というコマンドを選択し、好きなヒロインと一通りの攻略が出来るらしい。だから本編で選択出来なかった台詞も自由に選択出来るようになったため、また違ったエンディングが見られるという。
深水「では、どちからが一番良いルートで攻略出来たかを競いましょう。私が選ぶヒロインはやはり王道の「怒髪天鬼実(どはつてんおにみ)」でいきましょうか。」
美羽「名前おかしくない!?というか全然怒髪天じゃない女の子がなんか格闘ゲームみたいな名前なの!?」
深水「こういうところがこのヒロインの強みなんですから。」
いやそれ強みとかじゃないと思うんだが。
鬼実『あらおはようDA〇GOくん。』
美羽「いや待て!!いや待て!!ストッーーープ!!あんたのデフォルト名がなんで現実のあの人と同じなのよ!!ついに三次元まで手を伸ばしたわね!!これ以降名前呼ばれる度に〇使わなきゃいけないじゃない!!」
深水「どうせならかっこよく自分の名前を付けたいと思いまして。う〇っしゅです。」
唐突にう〇っしゅ言うな!!
鬼実『今日は何処に行く?DA〇GOくんの好きなところでいいよ。』
1、遊園地
2、遊園地
3、遊園地
4、鬼実の家族の墓
美羽「いやいやいや、何で選択肢が遊園地しかないの!?この主人公遊園地行きたがりじゃん!!そんで最後にヒロイン家族の墓とか怖すぎるわ!!」
深水「ここはあえて墓参りにでも行きましょう。」
美羽「ヒロインとのデートが墓参りとか相当怖いわコノヒト…」
鬼実『じゃあ…私のお婆ちゃんのために墓参りに行ってあげましょ。』
深水「う〇っしゅ。」
美羽「挨拶がわりにう〇っしゅ言うな!!」
でも亡くなったお婆ちゃんのために墓参りに行ってあげるとか意外とこの主人公優しいのかも!
鬼実『いつかは私もDA〇GOくんも墓行きになっちゃうのね……でも生きてる間は私がDA〇GOくんを守るよ!』
おおー!まさかの自分から守ってあげる宣言!!いいじゃないの~!
鬼実『だから…私、修業して強くなる!』
はい?話変わりすぎでしょ…何でヒロインがいきなり修業に出ちゃうのよ!!
鬼実『どうかな?修業の旅に出ちゃうのは…やっぱり寂しい?」
1、寂しい
2、寂しい
3、寂しい
4、寂しい
美羽「主人公寂しがり屋!?どんだけ離れてほしくないの!?」
深水「これは…最初の時点でミスを犯してしまいましたか…」
だから素直に遊園地行っとけば良かったのに……
鬼実『寂しい…か…そうだよね。私もDA〇GOくんと放れたくない!だから…結婚して!!』
1、オッケー
2、オッケー
3、まだ早いよ
4、オッケー
凄いよ!!もう訳が分からない!!ヒロイン話変えすぎでついに結婚まで持ち込んできたし!!主人公はオッケーする気満々ですし!!
深水「オッケーで行きましょう。」
美羽「あ、そこ素直にオッケーしちゃうんだ。」
ゲーム『こうして、二人は結婚しました。おしまい。』
美羽「最後雑ッ!!!ナレーションやる気ないじゃん!終わり方が幼児の絵本なんだけど!?てか終わるの早っ!!」
深水「まぁ、これはこれでハッピーエンドでいいでしょう。お嬢様の番です。」
美羽「あっ…うん。(ツッコミすぎて自分の出番忘れてた…)」
誰にしようかな…もう色々キャラが崩壊しすぎて名前が分からないや……
『桐山模音』
・ ・ ・ ・ ・ ・はい?
次回、まさかのタイアップ!!
次回予告
まさかの「希望世界」とのタイアップ!!
美羽「あの作者…仕込んだわね…」
模音ルート攻略で別ゲーに!?
美羽「ちょっと待って!!これ完全にゲームジャンル違う!!」
次回 こんな希望世界なんです。
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