第2ゲーム こんな趣味なんです。

美羽「さぁ、深水!今日こそあんたを倒してみせる!!」

深水「承知いたしました。」

私は部屋の大型テレビの前に行き、そこであぐらをかく。あいつは今日やるゲームソフトを取り出し、ゲーム機「You U」にセットする。

深水「本日やるゲームはこれでいかがでしょうか?」

美羽「いいわ。「大混乱ゾワッシュゲリラーズ」ね!腕がなるぅ!!」

ゾワゲリなら私の得意分野!!あいつ以外で負けたことはほぼない!!今こそ私があいつに勝って高笑いするのが目に見えるわ!!


↓ここから先は美羽の妄想です。


美羽「おらぁ!!吹っ飛べー!!」

ドギューン!!ちゅどーん!!

深水「お嬢様…こんなにもお強くなって…素晴らしい!!」

美羽「私を甘く見てた罰よ!!なーはっはっはっ!!なーはっはっはっ!!なーh」



深水「お嬢様、早くキャラをお決めになって下さい。」

美羽「はっ!そ、そうだったわね…なら私はいつものピンピンコング!」

ゲーム『ピンピンコング!」

「天天丼」のキャラなら無敗!(あいつ以外は)なんせ私のパパは天天丼の社長なのだから!


作者「説明しよう!影月美羽の父親は世界から愛される大人気ゲーム会社「天天丼(てんてんどん)」の13代目社長である!料理屋じゃないよ!なので美羽が住んでいる影月邸には毎月数本のゲームが先行で送られてくる!因みにこの名前の由来はどう考えてもあの赤い帽子の方などのゲーム会社のパロディである!俺はこの名前考えるのに1ヶ月はかかっt」

バチバチちゅどーん!!!

美羽「説明がながったらしい!!ていうか私の家のことバラしてんじゃないわよ!!そしてさりげなくメタイこと言うんじゃない!!」

作者「だって1話目にお前言ってたじゃん。「私の私生活公開してるんだからね!感謝しなさいよ!」ってさ。」

美羽「ぐぬぬ…作者ながらによく覚えてるわね……」

作者「なんならそこだけ消してやろうか?」

美羽「えっ、ホント!?ならよろしく頼みますわ~」

作者「やっぱやめた。」

美羽「ハァ!?」




深水「お嬢様。早くステージをお決めになって下さい。」

美羽「はっ!ついに作者の世界に入ってしまった……」

ステージは、もうめんどくさいからしかけがない並行ステージの「頂点」でいいかな。

深水「先に言っておきますが、頂点は私にとって「有利な」ステージです。」

しまった!ついめんどくさいばかりに適当に選んだけど、あいつに「有利」という言葉を言わせたら最後…もう勝ち目はない…!おまけにあいつの使用キャラは「ゼムス・バラン」…!最近になって攻撃力の修正が入り、格段にパワーアップしただけでなく、元からあるスピードもかなり高い…パワー重視のピンピンコングじゃ触れることすら無理になる…!!

ゲーム『バトルスタート!」

深水「まず言わせていただきます。この勝負、私がもらいました。」

ギュィィィン、バシュッ!

美羽「麻痺効果のある技「バラライザー」…!待って…まさか!?」

バシュッ!べしっ!バシュッ!べしっ!

まぁなんということでしょう。シビレハメ技でみるみるうちにピンピンコングのダメージが増えてくではありませんか!

深水「ストック1、もらいました。」

ドギューン!!ちゅどーん!!

美羽「いいや、まだ復活してから3秒ほどの無敵時間がある!」

無敵時間を利用してこの隙に強烈な一撃叩こうと思うが…

深水「まだまだ隙が多いですね。」

ピュンッ!!

ここで相手の背後にジャンプする技「グリップジャンプ」だと!?あいつはグリップジャンプの「技時間」と復活してからの「無敵時間」、「着地してからの技発動出だし時間」を計算した上で勝負をしている!

ドギューン!!ちゅどーん!!

深水「ストック2、いただきました。」

あっという間に残りストック1…いや、諦める訳にはいかない!!無敵時間を利用して即座に緊急回避、そこから即座に掴み攻撃を放てば攻撃することは出来る!

シュン…ガシッ!

美羽「ふふーん♪掴み攻撃なら何もできまい!」

バシッバシッ!バシッバシッ!

深水「ほう…お嬢様なりによく思いつきましたね。」

美羽「「なりに」って何よ!!」

深水「ですが、まだ甘いです。」

バシッ!

掴み攻撃を解除された!?ヤバイ…掴みを解除されると約1秒間の間は間が空くんだった……

深水「最終ストック、いただきます。」

ちゅどーん!!

ゲーム『ゲームセット!!ウィナー!ゼムス・バラン!!」

美羽「またやられた……」

深水「今回の敗因、教えてさしあげましょうか?」

美羽「いっ、いいわよ!!次こそは絶対勝つんだから!!」

深水「その挑戦、いつでもお待ちしております。」

今回の敗因は自分でも分かっている。にしてもあの作者!!私を自分の世界に引きずりこんで……!!許さん!!


ー次の日ー


友人「じゃ、美羽ちゃんまた明日ねー!」

美羽「うん!また明日ー!」

待って、帰り道にある書店で見覚えのある方がいる……

深水「真・ゴメンライダーの最新巻は……」

美羽「ふ~ん…あんた、自分の仕事サボってまで特撮のグッズ買いに行く趣味なのねぇ……」

サングラスかけているけど、そもそも服がそんなに変わっていないから変装バレバレよ!!

美羽「パパにこのこと言えば、あんたをクビにすることも出来るけど…?」

深水「それは……」

See you next geme?



次回予告

深水が3話でクビに!?

美羽「あんたの代わりにもっといい執事雇うから、あんたはゲーム大会にでも出てなさいよ!!」

美羽が涙……?

美羽「泣いてなんかいない……泣いてなんか…」

次回 「こんな場所なんです。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る