第3話「それは魔法じゃない」

全身を炎に包まれた怜は鋭い眼差しでモンスターを睨みつけ、大きく息を吸った

そして、ぬいぐるみに言われた通り頭に浮かんだ言葉を叫ぶ


[地獄の業火よ!我と共に全てを葬り去るがいい!]


「あれ?魔法少女だよね?敵キャラじゃないミ…?」



炎の渦が怜をとりこんだ

そして、炎が消えたかと思うとそこに立っていたのは怜ではなく美少女だった


ルビーのような真っ赤なツインテール

フリフリや、リボンなどがついた可愛らしい衣装

長いまつ毛。大きな赤色の瞳。

ウルツヤの唇。白い肌。赤く色づいた頬。

まさに美少女だ


「や、やっぱり間違ってなかったミ!素晴らしい才能だミ!」


美少女もとい怜は静かにモンスターを見据える


『魔法少女かぁ?ミンチにしてたべてやるよぉぉお』



「さぁ、魔法を使っt「死ねぇええ!!」



ぬいぐるみが言い終わる前に怜の拳がモンスターの頭を吹き飛ばした。




「………………え?」




完全な物理攻撃だった

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