第2話「うるせーよ」
「どうしよー…。はやく魔法少女を探さないとだミー!」
慌てた様子で空を飛び回っている喋るぬいぐるみ。
人が見たら目玉が飛び出る異様な光景
「ん?ま、魔法レーダーに反応ありだミ!!近くに才能をもつ人間がいるはずだミ……!」
レーダーが反応を示した人間を見つけた
喋るぬいぐるみはその人間を見た瞬間
パニックに陥った
その人間はタバコをふかしながら、凶悪な表情で歩く荒馬だった
「えぇ!?あれ!?アレなの!?ありえないミ!あんなのただの不良じゃないかミ!」
念のためもう1度レーダーを確認する
「あれだ…、あの少年だミ……。マジか…」
すると禍々しいオーラが辺りを包み込んだ
「ハッ……!!モンスターの気配!?こ、こうなったら仕方ないミ!かけてみるしかないミ!!」
慌てて、荒馬の目の前に飛んでいく
「ね、ねぇ君!!」
怜「あ?」
突然目の前に現れた喋るぬいぐるみに驚く荒馬
だが、今はそんなことにはかまっていられない
「詳しいことはあとで説明するからとりあえず、変身して戦ってミ!」
怜「は?ぬいぐるみが喋って…、変身?は?」
怜は突然の出来事に頭がついていかず持っていたタバコも落としてしまった
「とにかく力をあげるから!変身するぞって気持ちで頭に浮かんだ言葉を叫んでみてミ!!」
怜「はぁ!?テメェ、なにわけわかんねー事言ってんだコラ!」
「ちょっ、いだだだ!!て、敵!モンスター来ちゃうからミ!」
怜はぬいぐるみの頭を鷲掴みにする
すると突然大きな影に覆われた
顔を上げると、そこにはこの世のものとは思えない恐ろしい姿をした怪物がいた
それを見て怜も固まってしまう
『美味しそうな人間だなぁー。負の感情が強そうだー』
怜「…………は?」
「ミーーーー!!!!!モンスターだミー!お、お願いミ!へ、変身してコイツ倒してミ!!あとでちゃんと説明するから!!!!じゃないと死んじゃうミ!」
怜「……チッ。ミーミーうるせぇなー…。てゆーかよー…」
怜の額に青筋が浮かぶ
怜「俺の貴重な残り1本のタバコ落としちまったじゃねぇかよぉ!!!!」
怜がそう叫ぶと、体が炎に包まれる。
「な、なんて強力な魔力だミ!これはすごいミ!」(でも、それ今さら………?)
「頭に浮かんだ言葉を叫ぶんだミ!!!!!」
怜「チッ。しゃねーなー…。コイツぶっ殺すためだ!やってやるよ!!」
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