埼玉県編1.-埼玉県到着-

 電車を乗り継ぎ、埼玉県さいたま市浦和区に来る。

 此処からまた何か新しい出会いが……!


 埼玉県という名の由来には諸説あるが、埼玉古墳群が元となった、という説や、幸福をもたらす神、「幸魂さきみたま」が語源となった、という説がある。また、奈良時代の『万葉集』に「前玉」「佐吉多万」(さきたま)という記述があり、また、平安時代の『和名類聚抄』に「埼玉」「佐伊太末」(さいたま)という郡名がみられる。当時、既に「さいたま」と呼ばれている事が分かる。地名の発祥地は、北埼玉郡きたさいたまぐん埼玉村さきたまむら(現:行田市大字埼玉)。


 特産品は蒲焼だそうだ。買っていく。

「確か埼玉県は雛人形も有名だったよな……」

 姉がいるので年に一回は見ていた。

「すげー……緻密」

 近くにあった店のショーウィンドウを覗くと、そこにはとっても丁寧に作られた雛人形が有った。

「気に入ったかい?」

 店長と思われるおっさんが声をかけてきた。

「は、はい……でもこの間終わりましたよね?」

「土産にどうだい?」

 だからシーズンは終わったんだってば。

「まあ……姉はいますけれども……持って帰れないし……」

「全国発送するよ?」

「ああああの、家に有りますんで!で、では!」

 きりがない。

 逃げるように店を後にする。

 今ふと思った。

 雛人形ってどうやって作られているのか?

 工場を調べたいが……

 しまった。

 僕は、「インターネット無しの旅」をやっているに等しい程、電子機器を持っていなかった。唯一あるとすれば、パ○モ等の乗り物専用電子マネーである。

 ……もう一度、あの店長に聞くしか無いのか?僕はすごすごと引き返した。

 後書き

 埼玉県の説明は、Wikipediaより引用させていただきました。

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