千葉県編2.-祭り-

「おはようございますー」

「昨日はよく寝られたかえ?」

「ええ。お陰様で」

 食堂に行くと朝御飯が用意してあった。お米と、味噌汁と、鯖の味噌煮だ。有難く頂く。やはり美味い。

 **

「では、1日、有難う御座いました」

「あれ、もう行っちゃうのかい?」おばあさんが言う。

「ええ。もっと旅がしたいので。それにずっとお世話になる訳にもいきませんし……」

「元気でねぇ!」おじいさんが言う。

「はい!」

 そして僕はおじいさんおばあさんの家を後にし、ぶらりと神崎市に向かった。



 商店街のスーパーに入る。落花生でも買っていこう。旅のつまみだ。

 何やら騒がしい。祭りらしいが……

「すみません。何かのイベントですか?」

 道端のおっさんに聞く。

「ん?ああ、発酵の里こうざき 酒蔵祭りだよ。300年以上続く2件の酒蔵を中心に、周辺街道全体を会場として実施されて、蔵見学や30種類以上の無料試飲ができるんだよ。味噌やひしほ・パンなど他の発酵食品を扱う店舗も軒を並べ、祭り囃子の音色も奏でられるから賑やかだよ」

 とのことだ。試しに少しだけ酒を飲んでみる。美味い。世界には美味しいものが沢山有る。

 目的は無いが味噌も買っていこう。

 写真も撮る。良い旅の記念だ。

 次は何処へ行こうかな。埼玉県かな。




 後書き

 祭りの説明に関して、https://gurutabi.gnavi.co.jp/i/i_51816/

 様から引用させていただきました。

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