2.全体印象
今回の企画は、あまり肩の凝らないざっくりしたものにしたつもりなので、総評もざっくりと行きますね。今回当企画には拙作を除いて三十作ものエントリーを賜り、しかも奇跡的にノイズゼロ! それだけで、もう感涙ものです。
前回のループ企画の時は新しい切り口を見せて欲しいという注文をつけたんですが、今回のどんでん返し企画はとにかくひっくり返ってりゃおっけー。なので、力技でちゃぶ台ひっくり返す方がいっぱいおられるだろうなと予想して、いざ蓋を開けてみたら。これがなんとびっくり玉手箱。わたしの想定以上にみなさん非常に趣向を凝らしておられて、うれしい悲鳴でした。
どんでん返しというのは、話を編む際によく使われる技法だと思います。それまでの流れを一気に陽転、暗転させることで、ダレがちな話を一気に引き締めたり、読者に新鮮な驚きと印象を残すのが目的ですよね。でも、必ずしもオチに使われるとは限らないんです。
今回エントリーしてくださったみなさんの作品の中でも、どんでん返しの仕込みの位置と仕掛けが非常に多様で、それがわたしの中ではもっとも大きな『どんでん返し』でした。
なるほど。企画提案者のわたし自身がどんでん返しを既成概念の枠に押し込めてしまっていたかもなあと、反省しきりです。
参加してくださったみなさん、そして当企画への参加作品を読んでくださったみなさん、印象はいかがでしたでしょうか?
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