第52話止まる時間
俺は舞由香と和解した後、美菜の事を考えた。
そして舞由香には話し終えた後、今日連絡すると伝えていた。
美菜とは終わりにする事を決め、
そしてこれからは舞由香の側にいることを決めた
俺は美菜に電話をした。
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「まただ…」
私はあのお見合いの後、アパートの賃貸で部屋を借り一人暮らしを始めた。
でも最近誰かにつけられている気がする
アパートまでの道を歩いていた
その時
スマホが鳴った
♪♪♪
「誰だろ…」
画面を見ると涼汰君からだった
私は電話に出た
『はい
*****************************************************『はい』
久しぶりに聞いた美菜の声
だけどそれも今日で終わるんだな
『…どうしたの?』
『美菜話したい事があるんだ…会って話さないか?』
『うん…分かった』
『駅前のカフェでドリンク飲んで待ってるから』
『うん』
そして俺は電話を切った
今日で終わる…
カフェでドリンクを飲んでいる時
カランコロン
ドアが開いた
美菜は俺に気づいた
「あ、レモンティーでお願いします」
「かしこまりました」
「…久しぶりだね…」
「そうだな」
「…話って?」
「…ああ」
その時美菜が悲しい顔をしていたことに気づいた
「美菜、ごめん…やっぱり俺側にはいられない…本当ごめん」
「…ううん、私こそたくさん振り回してごめんなさい」
「美菜と抱き合えて本当嬉しかったんだ…
だけどその後彼女から電話が来て
俺後からすごく罪悪感を感じたんだ
何やってるんだろうって…」
「涼汰君…」
「美菜との事彼女に話した
そしたら彼女も浮気してて
だけどそれは俺が彼女に寂しい思いをさせていた事を知った
浮気に走らさせたのは俺が原因だった
気づいたんだ
彼女の事全然考えてなかったことに…
だから決めたんだ
これからは彼女の側にいることを
勝手な事ばっかり言ってごめん…」
「…涼汰君私もね…涼汰君と抱き合えて幸せだと思ってた
涼汰君が電話しに外に出た時本当は私起きてたの…
でも、そこで気づいた
涼汰君はもう私の物じゃない
身体が繋がったって今の私達はセフレぐらいの関係にしかなれない
これが本当に幸せなのか後から考えた
後から罪悪感もすごく感じたの
誰かの物を奪ってまでの幸せなんてそんなの本当の幸せとは言えないよね…」
「美菜…」
美菜の言った通りだ
今の俺達はセフレみたいな関係だ
「…私達…もういつまでも過去に縛られていたらダメだよね、私達はもう本当はあの頃の別れから終わってたんだよ」
俺達はもうあの頃から終わっていたのか…
「今日で終わりにしよ?涼汰君、今まで本当にありがとう、それからたくさん迷惑かけてごめんなさい…」
「俺もありがとう、美菜と過ごせて楽しかったよ」
「お待たせ致しました」
このドリンクを飲み終えば俺達は今日で終わる
美菜はドリンクを飲んだ
そして全部飲み干した
「出よ」
「うん」
「1500円になります」
「あ、お会計…」
「良いよ、最後だし払う」
「ありがとう」
「ありがとうございました」
カランコロン
俺達は店を出た
「ごちそうさまでした、ありがとう」
「いいよ」
「最後まで優しいんだね…」
「そんな事ないよ」
その時
ブーン
バイクが横切り美菜の身体がよろめいた
「きゃ!」
「危ない」
俺はとっさに美菜を引き寄せた
抱きしめた形になった
「ごめんね」
「良いよ」
俺は美菜を抱きしめた
「最後だから」
「うん」
カシャ
そして俺は身体を離した
「彼女さんと幸せになってね」
「ありがとう」
「あ、待って…」
「どうした…?」
「う、ううん…やっぱりなんでもない…」
(何だ…?)
「じゃあな」
「うん…」
そして俺達は別れた
巻き戻された過去という時間がまた進んだ
その時間は一瞬だったけど幸せではあった
でも俺達は今日でそれを終わらし時間を止めた
"止まる時間“はもう進まない
決してもう二度と…
そう思っていた
この時までは…
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