第44話約束
雅昭さんと関係を持ってしまった後
あたしは後悔した
涼汰がいるのにあたしは浮気をしてしまった
最低だ
関係を持ってしまった以上
なかったことになんて出来ない…
あたしは涼汰に全部話すことを決めた
あたしは涼汰に電話を掛けた
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俺は美菜と関係を持ってしまった…
舞由香から電話が来た後
すごく後悔した
その時
♪♪♪
俺のスマホが鳴った
画面を見ると舞由香からだった
「ヤベ…連絡してなかったから怒ってる…」
俺はおそるおそる電話に出た
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プルルル
『…はい』
しばらくして涼汰が出た
『涼汰…話したい事があるの』
『何?』
『…今から会える?』
『ああ』
『…私の家に来て』
『分かった』
そしてあたしは電話を切った
今から話すんだ全部…
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舞由香の声が明らかにいつもと違うかった
真剣な…今まで聞いた事のない声…
「何だ…?」
俺は支度をした
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私は部屋で待った
ピンポーン
その時インターホンが鳴った
『はい』
『俺』
『今開ける』
『うん』
あたしは玄関のドアを開けた
『来てくれてありがとう』
『ああ…』
私達は3階に向かった
涼汰がウチに来るなんて2年ぶりだ
「…変わってないんだな」
「…うん、ウチ来たの2年ぶりでしょ、はいコーヒー」
「ありがとう」
高2の時涼汰と初めてこの部屋で抱き合った
一緒に初めての朝を迎えここでコーヒーを飲んだ
「話って何?」
「ごめんなさい!」
「え?」
「あたし浮気したの」
「浮気?」
「その人とは最初花火大会の帰り道に出会って
道に迷ってたからあたしが教えたの
その時元カレに絡まれて助けて貰って、
名刺を貰って、試しにツイッターで名前検索したらアカウント見つけてそこから少しずつ連絡を取った、外でも会ってた
だけど連絡を取るうちにあたしはその人が気になって好きになって
そんな時京都に行くって聞いて
あたしは気持ちが抑えられなくなった
だけどその人には彼女がいるの
だから…告白だけしてもう忘れようと思ったの…!
でもあたしの告白を受け入れてくれて
ダメだと分かっていたのに
あたしは関係を持ってしまった
ずつと黙ってた
本当にごめんなさい!」
「……」
涼汰は黙っていた
そうだよね…怒るよね
「あたし…ずっと涼汰に愛されてるか不安だった…
昔みたいに連絡を取ることも
どこかに行くこともなくなったから…
花火大会に誘った時もあたしの顔見てくれなくて…
それが…ずっと…寂しかった…
だけど彼氏がいるのに浮気なんてだめだよね…
本当にごめんなさい…」
「俺もごめん…」
「え?」
「俺も浮気してた」
どうゆう事…?
「俺も、花火大会の帰り道元カノに会ったんだ
元カノが酔っ払いに絡まれてて
危ないから送った
だけど目の前にすると俺は気持ちを抑えられなくなった
キスもした
公園でも一度会って告白した
それまで俺は今の彼氏から奪い返す事しか考えてなかった
だけど元カノに俺はいなかった
だから諦めた
けどバイト帰りの帰り道元カノが河原で泣いていて
お見合いする事を親に決められて
やっぱりほっとけなかった
だから友達として側にいると決めた
そして今の彼氏と付き合っている事をちゃんと親に話せってアドバイスした
結果的にお見合いする事になって
俺は無理やり連れ去った
そこで終わりにするつもりだった
だけど元カノが俺を求めてきて
ダメだと分かっていたのに俺は関係を持った
本当にごめん」
「涼汰…」
「俺、そんなに辛い思いさせてたんだな…ごめん」
涼汰はそう言ってあたしを抱きしめた
「涼汰…」
暖かい涼汰の腕
あたしはギュッと握りしめた
「ごめんなさい…」
「謝らなくて良い、俺も同じ事したんだ、俺も本当にごめん…お前を浮気させたのは俺が原因だ」
「涼…汰」
あたしはその言葉に涙が出た
「これからは舞由香の側にいるから」
「あたしも涼汰の側にいる」
「舞由香」
「涼汰」
久々に目を見つめあった
そしてキスをした
「んっ…はっ」
そして久々に一緒に朝を迎えた
もう絶対こんな過ち犯さない
あたし達は誓いあった
"約束“をした
だけどいとも簡単に破れてしまうなんて思わなかった…
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