第4話 七不思議

「七不思議ってさ、ツッコミどころ多くない?」


「例えば?」


「深夜2時の女子トイレの鏡に幽霊映るとか、誰が見たんだよみたいな」


「それは...肝試しに来た女の子たちとか」


「でも普通入れないよ。大体今どきどこもセ○ムしてるでしょ?無理に入ったら来ちゃうよセ○ム」


「昔の話だろ。セ○ムはまだなかったんだよ。あとあんまりセ○ムセ○ム言うな」


「あとは登る度に段数が変わる階段。段数減ったら嬉しくない?私は嬉しい」


「お前...次元の狭間に迷い込むぞ」


「深夜に音楽室から聴こえてくるピアノの伴奏の音。あれは友達の佳子ちゃんが、遅くまで残って演奏の練習してたやつだったし」


「お前七不思議の原因とお友達なの!?注意しろよ。てかいつまで残って練習してたんだよ!」


「だから結構ツッコミどころ多いよねって」


「まあ、言われてみるとあんまり怖くなくなってきたな。でも佳子なんて居たかな。別のクラスの子か?」


「え?佳子ちゃんは同じクラスの子だよ。でも最近見てないような...」


「ここの所休んでるやつなんていないだろ」


「...あれ?もしかして...テヘペロ✩」


「テヘペロじゃねぇーよ!怖くて眠れないぞ」






「まあ嘘だけどね」


「嘘つくなよ...」

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2人のゆるかいわ たお @hooope

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