真実
ラグランとミルが手をつなぎながら、ルーンとモイのいるメカニックルームに入ってきた。
「ミルちゃん~!目が覚めたのね~!」
嬉しそうに二人に駆け寄るモイ。
「どうやら、ラグランの想いも伝わったようだね。」
ルーンが二人の繋がれてる手を見ながら、言う。
『あっ。』
ラグランとミルが慌ててパッとお互いの手を離す。
「その・・・そういうことだ。ルーン、モイ。」
「わかったわ~。ね、ルーン?」
「うん、おめでとう二人とも。」
「ありがとうございます。ルーンさん、モイさん。」
照れながら言うミル。
しばらく談笑したあと、本題へと入る。
最初に口を開いたのはラグランだ。
「ルーン、モイ。ミルが自分のことを教えてほしいそうだ。」
それは・・・とモイが躊躇しがちに答える。
「ミルちゃん。聞く覚悟はある?自分のことについて。」
「はい。」
静かに答えるミル。
「わかったわ。本当は秘密にしておきたかったのだけれど、無理みたいね。」
そして、モイはミルに今までのことを話した。
「ボクが・・・ラグランさんのお父さんのアンドロイド・・・。それに・・・破壊するアンドロイド・・・。」
「ミル・・・すまない・・・。」
そっとミルの肩を抱き寄せるラグラン。
「ラグランが謝ることじゃありません!ただ・・・ボク・・・これからどうしたらいいか・・・。」
「・・・。」
全員が黙り込んでしまう。
「まあ!私の天才的な傑作!制御装置さえあれば破壊するアンドロイドなんてならないわ~!」
モイの発言にミルが右腕にはめている花形のブレスレットを見つめる。
「モイさん、本当にありがとうございます。」
「いいの、いいの~。さ、それより、どこかみんなでお出かけしない?あ、前にラグランとルーンが行ったショッピングモールもいいかも。ね、行きましょ~!」
「そうだね。」
ラグとミルの初デートにお邪魔しちゃっていいのかなーと言いながら賛成するルーン。
『初デート・・・!』
二人は恥ずかしながらも、モイの提案に賛成するのだった。
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