あの日あの時誓ったことは

西澤瑠梨

第1話

あの日あの時誓ったことは




「わたるっ…!!!!」


そう叫んで飛び起きたのはもう何度目か。

またか、とため息をつき、髪をかきあげる。上がった息は直ぐには戻らない。汗でベタつく身体を何とかしようと、ベッドから降りた。


焦って、叫んで、手を伸ばすのに届かない。いつも、そうだ。スローモーションのように落ちていく渉の手は、触れそうで触れることが出来ない。


階段を降りて、洗面所で顔を洗う。タオルで顔を拭きながら鏡を見たら、酷い顔だった。クマも濃く、やつれていた。

まだ朝起きるまで時間はある。もう一眠りしようと思って

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あの日あの時誓ったことは 西澤瑠梨 @Luri0n

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