にゅるり
曇天の午後三時。風が強かった。
庭の掃除をしていると根の抜きにくい雑草が密集していたので刈ることにした。
右手に鎌を持ち、左手で草むらをつかんだところ、中から長さ八センチ、幅三センチくらいの黒い何かが飛び出してきた。
驚きのあまり勝手に短い声が出て、目が上にそれた。
気を取り直して恐るおそるくだんの草むらを鎌でかきわけてみたが、何の痕跡もなかった。
目の前の側溝へ逃げたのだろうか。
一瞬だけ見えた姿は、大きなナメクジのようであったが。
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