雷を恐れるようになった話

ㅤ小学生の時の話。

ㅤ学校の帰り道、川沿いを歩いていると、黒い曇天の下、ようやく生家が見えた。

ㅤその時である。我が家に雷が落ち、衝撃で体がよろけ、輝きで目がくらんだ。爆音で耳も痛めた。

ㅤ以来、雷が大の苦手である。

ㅤどれくらいかと言うと、雷の鳴っている日は、大学を自主休講にしていた。

ㅤ落雷の多い地方だったので、私は大好きな大学に、人より長く通うことになった。

ㅤもちろん雷のせいだけではなかった、と書いておかなければ、天神様に怒られてしまうか。


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