東に顔を向けて寝るようになった話

小学生の時の話。


生を司る神様は西に、死を司る神様は東に住んでいる。

東の神様は嫉妬深いので、そちらを向いて寝ないと早死にするぞ。


という話を聞き、毎夜、東側を向いて寝ていた。

枕は南に置いていたので、右側に体を傾けて寝ていたことになる。

いまは東側にこだわらないが、必ず数分間、右側に体を傾けてから仰向けになり寝ている。


記憶をたどるに、父親とプラネタリウムに行き、中国の昔話である「北斗と南斗」を聞いてからの奇癖なのだが、ずいぶんと脳内で改変したものだ。

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