息抜きの為の短編集

第1話 姉妹と男

ある世界のある場所で一人の男と二人の少女がおりました。男は少女に銃を向けるとこう言います。

「こ、これ以上俺に近寄るなぁ！！」

二人の少女は手を繋ぎ首を縦に振りこう言います。

「分かった！私たちは近寄らないよ！」

少女達は繋いだ手を前にだし、こう言いました。

「騎士骸召喚（シュヴァルツェン）・剣（アルテ）」

すると、目の前に何かの模様が浮かび上がり、童話に出てくるような騎士がもつ剣が現れました。

「さよなら、おじさん」

「さよなら、おじさん」

少女達は男に別れの挨拶をする。そして片方の少女が繋いでない方の手で剣に命令を出した。殺せ、と

「うぁぁぁぁぁ！！！」

男の叫び声が路地裏を反響する。

「行きましょう。あの玩具はもう遊べないわ」

「そうだね～行きましょうか」

二人は手を繋ぎ歩き出す。町の喧騒に紛れて、犯罪者の二人はバレないように紛れ込む。その手はずっと繋がれたまま。