ουροβóρος
死んだ。死んで終った。我等の神々は死に終えた。我等の楽園は太陽に焼かれ、地獄の底も愉悦に絶えた。一因は過ぎ去ったが、残ったものも何れ滅びに堕ちる。狂気と正気の境が曖昧で在るが故に、我等の最悪は――幸福は睨まれたのだ。誰かの嘲笑が轟く。此処に神など在り得ない。此処に混沌など有り得ない。無いだけ。濁るようだ。世界が。物語が。愛されたものどもが。光の如く濁り混ざって――場面が切り替わる。私の脳味噌は何処に消えた。否。私の精神は何処に飛ばされた。ぶぅぅぅぅ……ぶぅぅぅぅぅぅ……翅の音。液体金属を啜る音。叫んだ音。悪夢。素晴らしい。確かに此処は
――Nyahahahahahahahahahahahahaha!!! 長い! 永い!
衝撃……私の心が穿たれた。先程の嘲笑が哄笑と成り、我等の幸せを撲り抉る。祈りが無意味だと。嘘だ。虚構だ。詐欺だ。静電気……混沌の化身など。違う筈。貴様! 名乗れ。我等の
――何で在れ、永劫たる我等『物語』に脅しなど!
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