　神。力の復活は数刻後。私は錯乱する世界を待ち望み、此処で悦びを表現する。酷い盲目者だと人々は罵るが、私の耳朶には――脳髄の奥底には――天使の音色が如く『無意味』なのだ。冒涜とは一種の崇拝で在り、嘲笑とは一種の賛美で在る。邪悪とは傾倒するに値し、有象無象が『根源』で沸かせる『本能』だと知り給え。観よ。某所の某人が瓶詰に、神を紙で伝えたぞ。力こそが神で在るべきだ！　浮上する都市が真実を物語る。さあ。波に乗った夢の続きを、現の眼に映すのだ。硝子は局外者の到来に罅割れ、絶望する怪物を奮起させた。そうだ。総ては神からの呟きで『始まった』のだ。無聊に満ち充ちた世界とは、如何なる神の所業だろうか！　所業を確認する最後――文字通り――の好機（チャンス）だ。海が絶叫する。魂が普遍に震える。地が膨張する。宇宙が恐怖に涙し……歓喜！

　ああ！　力（神）よ！　助けてくれ！

　あの蠢きだ！

　――その反応（発狂）には飽き々々した。