遊びましょうか。お嬢さん!
誰かが私の手を掴んだ。
――遊びましょうか。お嬢さん!
横に視線を投げてみた。
だけれど。其処には何も無い。
――うたいましょうか。お嬢さん!
私は不思議と楽しい気分。
何故か悲鳴を忘れてしまい。
――いあーる。むなーる。うが=なぐる。
何かの言葉を繰り返す。
ああ。頭がボウっと。してきた。
――わらいましょうか。お嬢さん!
腹の底からくつくつ沸いた。
ゆかいな。ゆかいな。おとしもの。
――回りましょうか。お嬢さん!
からだがかってにまわりだす。
ゆうえんちに。いったのは。いつだっただろう!
――撹拌。撹拌。混ざりましょうか。
奇妙な事に。吐き気が蜜で。
甘いすっぱさが口をおかして。おかしくて。
――かえりましょうか。お嬢さん!
還りましょうか。くろやぎさん!
また今度。
おかあさんも。
いっしょに!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます