第3話
母の足にしがみついて、しばらく経ちました。
また、恐る恐る見上げると、そこには何もいませんでした。
少しほっとして、きっと夢だったんだ、寝ぼけてたんだと自分に言い聞かせ、枕の方に移動しました。
少し落ち着き、横にいる母を見て安心して寝ようとしたその時…
再び視線を感じました。
まさか…と思い見上げると、また、あの人形が移動した私の方をじっと見ていました。
その時人形の左手に包丁が握られていることに気が付きました。
怖い話は好きでもとてもビビリな私は、怖さがピークに達し、気を失ってしまいました。
翌日、祖母のなにこれ!?という声で目が覚めました。
なんと、台所の包丁をかけてる扉が開いていて、その前に1本、包丁が落ちていたのです。
しかもその包丁は昨夜みた人形が手にしていた物でした。
その日は1日中怖くて、寝る時以外は絶対に座敷に行きませんでした。
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