第2話

そして、気がつけばなんと明け方の4時。

こんな時間まで起きたことはなく、同時に、そんなに時間が経っていたんだと、とても驚きました。

あれだけ真剣に見ていたテレビには、何故か突然興味がなくなり、寝ようとテレビを消しました。

その時、今まで感じたこともないような冷たい視線を感じました。これが視線を感じるという事なんだと初めて実感した時でした。

その時、私や、母と妹といた部屋は座敷とよんでいた部屋で、入って左側には押入れや、おじいちゃんの仏壇、壺などの骨董品が並び、右側には、お茶の道具や食器類が置かれ、その上にはだるま型の雛人形とフランス人形が飾ってありました。その裏には1.5畳ほどの縦長い物置もあります。

なので、視線を感じた時は人形が置いてあるからかな?と思いましたが、それにしては生々しすぎる…と思い直しました。

私は視線を感じた方をチラッと見てみました。

すると、だるま型の雛人形のケースの上に、今まで見たことのない、真っ赤な着物を着たおかっぱの日本人形が体ごとこちらに向けてじーっと見ていました。

とっさに、母の足にしがみつきました。

頭の中であれは何?あんなのどこにあった?おばけ?怖い!!

と、いろんな考えがぐるぐると頭をかけ巡りました。

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