第2話

ついに、魔王を倒した。

凄まじい仲間の歓声と共に、自分は土煙の中から立ち上がった。

さすがに魔王の肩書をもつ者、自分の神から授けられた力をもってしても、その力は強大だった。

近くで戦っていた金髪の美女剣士が、泣きながら抱きついてくる。

同時に、手にしていた聖剣が消滅した。役目を終えたということだろう。

あなたのおかげで世界は救われた。そう言って笑う剣士に、自分も笑顔が解ける。

瞬間、世界は柔かな光に包まれた。

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