第19話
案の定、POP作りは持ち帰り。
11時仕事が終わってお風呂に入ってPOPを作っていたらもう朝になっていた。
今日は朝から安藤先生の授業だし行かないとな。
憂鬱な朝を乗り越えて自転車に乗って学校へ向かう。
ぎりぎりだった。
いつも元気な安藤先生は今日も元気。
「もう11月も中旬だなー」なんていいながら授業は進む。
数学が終わり、体育が終わり、足早に駐輪場へ向かう。
そういえば由香さんは今日は欠席だった。
駐輪場にて安藤先生に会う。
「どうした、千佳、元気ないじゃん」
突然の名前呼びに驚きながらも
「うん?徹夜だった」
「またなんかあった?勉強?あれ、バイトしてるんだっけ?」
「この私が勉強で徹夜すると思う?コンビニでバイトしてるの。昨日は11時まで仕事。そのあとPOP作りがあって持ち帰り仕事。朝までかかってさ。」
「バイトでそんな負担かかるの?え、なんで?」
「なんでって言われても、オーナーたちは仕事しないしさ。雇ってあげてるんだからそのぐらい働いてよ、ってことじゃない?だってどんなに頑張ってやっても感謝の言葉なんてないしさ」
「そんなところ辞めちゃえよ、ってか俺が本部クレーム入れてやろうか?」
「いやいや、本部クレームはダメだよ(笑)」
「いや、でも本気で辞めること考えろよ、俺は千佳が心配だからさ」
「うん、ありがとね。ってかさなんで急に名前呼び?」
「え?あ、うーん、あ、俺さ授業以外は名前で呼ぶから(笑)」
いやいや、あなた明らかに動揺してるし他の子を名前で呼んでるの聞いたことないけど(笑) まぁ嬉しいしこれでいっか。
「あ、そうなのね。そういえば明日こそ英語の授業出ないとな。現文はもう落としちゃったんだけどさ。」
「そっか、英語ってさ先生だれ?」
「青田先生」
「じゃあ俺も一緒に行くから青田先生に授業プリント貰いに行こう」
「え、やだやだ無理」
「やだじゃない。俺も行くから、さぁ行こう、な?千佳」
「もー!あんどー最悪」
「なんでだよ(笑)」
そういって青田先生の元へ2人で行きました。
半ば強引の安藤先生だったけどプリント貰って別れるときに
「これだったら明日授業行きやすいだろ!」
って言ってくれて本当に感謝しかなかった。
またいつものように
「気をつけて帰れよ!」っていって別れた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます