第11話
絵里が来て早いものでもう帰るとき
「この3日間ありがとね!千佳が安藤先生のこと好きっていうのが分かったから楽しかったわ(笑) またなんかあったら教えてよね!」
といいながら片思いソングを歌っている。
「まったく!違うから!好きじゃないし!!!!」
「はいはい。すいませんでしたーーー。とりあえず1週間後には学校か。あたし前期の授業はゼミ以外落としちゃったから1週間に1回しか授業行かないけど、頑張ろうね!」
「うん!頑張ろうね!じゃあ3日間ありがとう。気をつけて帰ってね。」
「うん。じゃあね」
そういってバイクで帰っていく絵里を見送って明日からのバイトに備えて準備を始めた。
絵里が変なことをいうから安藤先生のことばかりを考えていておかしくなりそう。
「好きなのかなーー。私。えぇ、でも先生でしょ、ないない(笑)」
つい大きな独り言を言っていると横から声がする
「何!千佳、先生のこと好きなの?(ニヤ 」
「そんなはずは、、、、って!お母さん!勝手に入ってこないでよ!」
「いやー、千佳の部屋の前通ったらやけに大きな声でしゃべってるなー。って思ったら衝撃的な発言してるから気になっちゃった(笑) ごめんごめん」
「もう!!違うから!好きじゃないから」
「あらあら、素直になりなさいよ。まぁその先生のおかげで学校に行けてるんならお母さんは感謝しかないけどね(笑) まぁいいんじゃない?好きになった人が先生だった、ってだけよ」
そう言い捨てて「じゃあ散歩行ってくるわー」って出て行った。
もう!違うって言ってるのに。絵里はしょうがないけど、お母さんまで!
馬鹿馬鹿馬鹿!
違う、これは好きって気持ちじゃない。きっと違う。
とりあえずはあと1週間で夏休みも終わってしまうし、明日からバイトに行って夏休み明けもちゃんと学校に行かなきゃな。
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