第2話 優しさ?ヘドが出る

「優しさ」は難しい。例えばメンタルが弱い、または人間に何らかのトラウマがある人がいて、その人間を褒める、悪い所は言わず。悪い所を言うとメンタルが弱いため傷ついてしまう。だから悪い所を言わないようにする。そしたらその人間は最初は希望に満ち溢れるだろう。こんな自分を褒めてくれる人がいるなんて…と思うが人間は愚かで感動をわすれる時がある。だから希望に満ち溢れたも、徐々にそれが当たり前になり、次は今までのストレスを他人にわざとぶつけ、自分に自信を付けていく。前まで自分も傷ついていた身にも関わらず、それを忘れ、下克上の如く上に上がろうとする。何て学習をしない生き物だ。そんな天狗になる奴らに優しくすると、恩を仇で返す。もし実際そういったことがあったらまずその伸びた天狗の鼻をへし折り、次にそんな奴に希望を与えた奴に言いたい。

二度とそんな奴らに希望を与えるな。







目を背けるように、僕は前を向き、校舎に入った。そして入学式が始まる。


周りを見渡すとおちゃらけた人やとても明るいとは言えない人まで、いろんな個性を持ってる人たちがいた。見渡していると、桜を見ていた女の子を見つけた。またも冷めたような顔をしている。何か不満があるのか?と最初は思っていたがその目をじっと見ていると不満とか、めんどくさいといった物ではなく、「怒り」を表しているように見えた。


いろいろ考えていると、この学校の校長先生がいつのまにかステージに立っていた。校長先生が生徒や親に一礼をし、僕ら生徒や親も一礼をした。すると、校長先生が喋りだした。「入学おめでとうございます。こうして皆さんの顔が見えて嬉しいです。これから楽しい学校生活を送って頂きたいです。ではさっそくですが本校の方針について話します。

皆さんこの愛高校の方針はご存知ですよね?『どの学校よりも暖かい学校です。』いじめなどはもってのほか、生徒が楽しく、学校に行きたいな。皆優しいなと思える学校を目指しています。」



そう。この学校は他の学校とは全く違うスタンスを取っている。実はこの学校の生徒たちは他の学校と比べ、元不登校児や障害、陰気な人や問題がある児童が多い。そういった救いが必要な生徒を助けたいといった気持ちからこういった生徒たちを入れているんだろう。中には普通の生徒もいる。



「ですから、闇を抱えている生徒がいたら私たち教師一同は全力で協力して、闇を光になるようにと心掛けてます!なのでこれから最高の高校生活を一緒に作っていきましょう!」



と校長先生の話しが終わると皆が拍手。もちろん僕もだ。素晴らしい。これが僕の求めていた学校だ!そう思いながら拍手をした。


この学校は個性が強い生徒が多い。これから楽しみだ。どんな生徒がいるのか!そう思いながら僕は家に帰った

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