そのひと振りには、その子なりの理由がある。

女の子による女の子の為の、スポーツ友情物語と言えば軽薄かもしれませんが、言うなれば、剣道を通してそれぞれの繋がりや葛藤が丁寧に描かれてます。

スポーツ物って、難しさがあります。そのゲームに精通した読者であればまだしも、そうでなければ理解がなかなか及びません。

でも、今作は非常に読みやすい。心情をベースに、迷いや悩みをシンプルに描きながらキャラが立っていて。
一緒に悩んで、時に微笑ましく。
あっという間に一気読みしてしまいました。
個人的には第5話がお気に入りです。
でもここで恋愛モノに発展せず、女の子同士の試合を描くことこそが、本作ならではと思いました。

そのひと振りの理由、
読者それぞれが見つけられるはずです。