第15話

神社繋がりでもうひとつ。

昔、近所のお宮の長くて急な石段の手前でどこからともなく

真っ白い犬が一匹現れて、私の方を振り向くのでなんだろう

と近付くと、そのままこの石段をトントンと上がって行って

ちょっと立ち止まってはまた振り向くので、付いて行くと、

また…という具合に、とうとう一番上のお宮の敷地まで上が

り着いたことがあります。案内してくれたんだなと思ったん

ですが、ふと気づくともうどこにも姿がありませんでした。

これも、私が殿様とかなら文書や記念碑等が残ったかも、と

面白く感じた次第です。

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