第33話 どうやってお風呂にもっていくか?

 「想像作成」は、良いお仕事をしてくれました。


 狐耳の少年の半ズボンも、もちろん神級です。幼女エルフには、フリフリたっぷりのロリータ。色はもちろんダーク。つまり黒ね。これも神級。靴と靴下もばっちりよ。


 妖精の二人には、人形の妖精が着ているようなデザインそのままでお揃いにして、赤と青の色違いにしてみました。


 これが、楽しくて楽しくて、ちょいみなさんをほっとらけにしてしまいました。


 そんな私を、はっと思い出させたのは、さくらこさん。


 ペンを持ってかきかきしていた手にがぶり!


 これに気が付かなければ可笑しいでしょう。そして、噛んだままでの斜め視線。


 あははは


 「みゅみゅみゅ~(分かっているんでしょうねぇ~)」


 背筋が凍りました。直ぐにジャンピング土下座です。


 「ごめんなさい! つい夢中になってしまいました」


 「みゅっ みゅみゅう(謝るのは、ここにいるみんなにもでしょう)」


 周りを見れば所在無い狐耳の少年と、途方に暮れた幼女エルフ。妖精は、部屋の中を探検とばかりに飛び回っていた・・・。


 「はい。そうですね。ごめんなさい・・・」


 そして、出来たばかりの服をそれぞれ持たせて、お風呂に案内しようとして思い出した。


 そういえば、名前しんないぞー!


 また自己紹介忘れていた!!


  いきなり、お風呂に入りましょうでは、面喰らうだろうから、ここは無難に自己紹介からかな?


 「えっと。私の名前はサヤよ、よろしくね。みんなのお名前も教えて欲しいなぁ」


 しゃがんで、視線を合わせて、出きる限り優しい声と住みたいって笑顔で語りかけてみた。


 まず、妖精? たちが、それに答えてくれた。


パタパタと目の前に空中停止。


 「私は、風の精霊のココ」


 青い服の子の方が、ココね。そして、妖精ではなく精霊と。


 「私は、光の精霊のナツ」


 黄色の服の子がナツと。視線を、狐耳の男の子に向けると、ぼそっと呟く。


 「ハク」


 最後に幼女エルフで「こんな成りだけどそれはエルフだからで、280歳。花の独身エンリカ、よろしく。あと、助けてくれてありがとう」と言ったので、こちらはエルフで正解だったようだ。


 でも、280歳で、花の独身は辞めて欲しいかも。見た目は、5歳児だけどね。


 そして、お風呂の件を話すと、エンリカが物凄くはしゃいで喜んだ。


 ハクは、ちょっち警戒中って感じかな。まあ、状況が状況だったので、しょうがないかも。


 精霊の二人は、(なんでも、妖精は1匹2匹と数え、精霊は一人二人と数えるそうだ。詰まり、この異世界には、妖精も居るってことね) お風呂に入ったりする習慣はないようだ。そもそも、汚れるってことがないみたい。というわけで、二人は、今日私が作った、農園が気に入ったみたいで、そこに住みたいってことだったので許可した。序に、さっき作った服も渡しておいた。ココが青で、ナッツが赤ね。二人とも自分たちの分のもあったことに、もの凄く喜んでくれて、その場で着替えだしたので慌てて止めた。そして、二人用の人形の家の様なものを作って、木の枝につけた。


 お礼にと、精霊の布を織って、下着などを作ってくれることになった。何でも、精霊の織る布は手触り等最高級な物だそうで、下着にぴったりなんだって。


後は、狐耳の男の子をどうするかね。異世界定番の幼女エルフは、280歳何だから私が保護する必要はないでしょう。(見た目は五歳児で、保護者が必要に見えるけどね)


二人は、一緒にお風呂に入って貰ってる。


だから、今は下着を作成中。


風の精霊ココと光の精霊のナツが協力して、空気中の魔力と人工太陽の光で糸を作り、それをまず布にしていくのだ。


 これはこれで、素晴らしい技術だった。


 そして、あっという間に完成した。


本当に魔法って便利だ!


続いて、幼女エルフ用の予備のうっすらピンク色の下着とピンクのワンピース、そして、自分用の白のパンツとブラに白のワンピースを作った。


これで、着るものについての目処もたったので、これからも、おいおい作成だ。


する事がたくさんあって、しばらくスローライフとはいきそうにないなぁ~。


でも、これもこれからのスローライフの為なので、頑張らなきゃ。快適なスローライフを送るためには必要不可欠だからね。


 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る